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第649回 ジュース療法 高血圧 その2

今朝の東京は爽やかな青空が広がり、日中も秋らしい暑くもなく涼しくもない最高の1日になりそうです。
週末、我が家の庭にできたゴーヤの収穫をしました。残念ながら今年は5本ほどしか収穫できませんでしたが、もちろん夕食には浅漬けとチャンプルーが食卓にならび夏の終焉にふさわしい食材を楽しみました。

さて、今日はジュース療法高血圧の2回目です。
前回は本態性高血圧の原因と考えられる2つを紹介しましたね。

原因その3:ビタミンDの不足
ビタミンDと血圧の関係についてはアメリカやニュージーランドの研究機関が数多くの報告をしています。これらの研究の共通する結論は「ビタミンDの合成が低い人では血圧が高くなる」というものです。もっと具体的に言えば、赤道から南北に離れるほど高血圧患者が少なくなるというものです。これは遺伝的に肌に含まれるメラニンの量によって紫外線刺激によるビタミンDの合成量が変わるためだと考えられます。ただ、そうばかりとも限りません。先進国ではメラニンの沈着を嫌い紫外線ブロックのための化粧品が盛んに使われていますからね。
ここから少し難しくなるかもしれませんが、ついてきてくださいね。
2002年にアメリカの雑誌(Journal of Clinical Investigation)がビタミンDと血圧の関係を詳しく説明しています。
①ビタミンDが不足すると遺伝子の1部がレニンという酵素(たんぱく質分解酵素)を過剰な生産を促します。
②レニンはアンギオテンシノーゲンというたんぱく質を分解しアンギオテンシンⅠという物質を生み出します
③アンギオテンシンⅠは再び酵素(アンギオテンシン変換酵素(ACE))によってアンギオテンシンIIという物質に分解されます。
このアンギオテンシンIIという物質が血圧を上昇させる働きを持っています。
高血圧の人が医師から処方される薬の多くはアンギオテンシン変換酵素(ACE)の働きを抑えてしまう「ACE阻害剤」と呼ばれる薬で、血圧を上げてしまうアンギオテンシンIIの分解を抑えるものです。


医薬品の効果に疑いの余地はありませんが、ビタミンDの不足が血圧を上げてしまう原因の1つであることもまた疑いの余地がなく、人の体内のしくみと栄養素の働きを考えると、多くの場合、薬によって強制的に酵素の働きを阻害してしまうことよりも、食事の環境や、紫外線の環境を見直し、ビタミンDの摂取または合成不足はないかを今一度考えてみることも重要なことではないでしょうか。
アメリカ、EU諸国、オーストラリアでは高血圧との関係を含め、ここ2年間でビタミンDの重要性と摂取量の議論が続けられてきましたが、ようやくその見解がでたようで、想像以上にビタミンD合成量(摂取量も)低く、1日あたり10000IU(250マイクログラム)を上限とし、血清レベルでは60ng/mlを目標値とすることが望ましいという専門家が多いようです。
高血圧の治療を受けている方の場合、カリウム製剤または利尿剤を処方されたり、食事療法でバナナやカリウムが豊富に含まれる食材を勧められることが少なくありませんが、カリウムの摂取が高く利尿作用が高くなるとマグネシウムの排泄量が高くなり、結果としてマグネシウム不足におちいることが少なくありませんので、医師または管理栄養士と相談のうえカリウムの摂取には注意してください。

1、高血圧の予防改善のための食事の注意点
・でんぷん質の炭水化物の過剰摂取には注意
・塩分の過剰摂取には注意
・亜鉛が豊富に含まれるナッツ類、魚介類を摂る
・タラ、イワシなど優良な脂質が豊富でビタミンDが豊富な魚を積極的に摂る
・しいたけ、しめじ、きくらげなどビタミンDが豊富な食材を取る
・ニンニク、タマネギを意識して摂る
その他
・適度な運動でエネルギーの消費と血管の柔軟性をたもつ

2、ニュートリション
・ビタミンD
・タラの肝油
・マグネシウム
・カルシウム(過剰摂取は要注意)
・亜鉛
・カリウム
・オメガ-3脂肪酸
・オメガ-4脂肪酸

3、高血圧の予防改善のためのジュースレシピ
①葉入りポッタージュース
・ケールの葉5枚
・バナナ1本
・小ぶりのメロン1/4個
・セロリ1本
・ブロッコリ2房
②マグネシウムデライトジュース(ミキサー使用)
・ブルーベリー50g
・完熟バナナ1本
・豆乳100cc
・ヒマワリの種20g

by nutmed | 2009-09-14 09:18