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第670回 緊急トピックス

IBSのテーマの途中ですが、今回は緊急にお知らせしておくべきトピックスを紹介したいと思います。

抗うつ剤「パキシル」の服用で先天異常児出産
10月21日の毎日新聞の記事をすでに見た方もいると思いますが。民間医薬品監視団体「薬害オンブズパースン会議」(代表、鈴木利広弁護士)の調査によると、過去8年間で、日本では最もポピュラーに処方服用されている抗うつ剤「パキシル」を服用した妊婦から生まれた新生児で、先天異常を含む副作用の被害報告が30件あったことが公表されました。この副作用報告の中には新生児の心臓の一部が欠損する先天異常が7件、生まれた直後にけいれんや呼吸困難などを起こす「新生児薬物離脱症候群」が21件含まれていました。パキシルはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)で、従来の同じ種類の薬に比べ副作用が少ないとされていました。パキシルは2009年5月に販売元のグラクソ・スミスクラインに対して厚労省が、重要な基本的注意として「自殺企図」の中に「攻撃性」のリスクを添付文章として追加改定するよう指示がでたばかりです。同「薬害オンブズパースン会議」の調査では、同種の他の抗うつ剤と比べ先天異常児出産の報告数が突出しているとして、厚生労働省とグラクソ・スミスクラインに対して実態調査と添付文書の改訂を要望することになったようです。
先天異常報告のほかに、流産や子宮内胎児死亡の報告もあり、他の抗うつ剤では、先天異常の報告はなく、離脱症候群も同期間で数件であることと比較してもパキシルの副作用は多いと思われます。
パキシルは以前から依存性も高く、本来は妊娠可能な患者へは原則禁止すべき薬として注意喚起が強く求められていました。
今更ながら、パキシルの服用には十分注意が必要だと思います。特に、これから妊娠を考えている女性の方は、主治医と十分相談してパキシルの服用をするべきだと思います。
by nutmed | 2009-10-22 11:43