人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第671回 Ⅱ型糖尿病の人はアボカドの摂取に注意

今日は2つ目のトピックスになります。

以前から私は事あるごとに「アボカド」を優れた機能食材として幾度となく紹介しお勧めしています。アボカドに含まれるビタミン、ミネラル、アミノ酸、それに脂肪を考えると、アボカドは「天然のマルチビタミンミネラル」と言っても過言ではないほどなので、毎日でも食べていただきたい食材です。
第671回 Ⅱ型糖尿病の人はアボカドの摂取に注意_d0070361_11472627.jpg

最近、アボカドのことを詳細に調べていく過程で、アボカドに含まれている糖の1つ、マンノヘプツロース(D-Mannoheptulose)という7つの炭素が結合してできた糖分には、インスリンの生産分泌を抑える強い作用があることが、1986年以降アメリカやイスラエルの研究者による動物実験と人間の臨床実験によって報告されていることを見つけました。つまり、このマンノヘプツロースは糖を代謝するために必要なインスリンの生産と分泌を抑えてしまうことになるので、インスリンの生産分泌と働きが問題になるⅡ型糖尿病の方は、アボカドの過剰な、そして頻繁な摂取には注意する必要があるということです。

このように書いてしまうと、アボカドに対する見方が変わってしまうかもしれませんが、そんなことはありませんのでご安心ください。

・反応性低血糖には有効なマンノヘプツロース

確かにアボカドという素材が天然に持っているマンノヘプツロースにはこのような作用がありますが、逆に、同じ糖代謝に問題を抱えている低血糖、その中でもインスリンが過剰に作られてしまうことによって血糖が低下する反応性低血糖の方には、アボカドの持つマンノヘプツロースの作用は有効な成分であるとも言えます。

マンノヘプツロースについては世界中で研究がすすめられているところで、イスラエルの研究グループの報告では、抗がん作用があることもわかってきまし、糖代謝が高くなり中性脂肪を貯めこむようなタイプの肥満の改善にも有効であることもわかりました。

最近の研究では、マンノヘプツロースの合成に成功したという報告もありますので、ごく近い将来マンノヘプツロースを配合した薬やサプリメントの開発が始まることは間違いないことでしょうが、できる限り自然の形(私はこれをCopy Natureと呼んでいますが)で摂取することが一番だと考えています。
by nutmed | 2009-10-22 12:19