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第674回 妊娠中期からの魚油が新生児の食物アレルギーを予防

今回の台風は前回のものと比べて甚大な被害をもたらすことはなくひと安心でした。今朝の東京の空は限りなく高いです。
さて、今日は新生児のアレルギー症状の予防に魚油が有効であることについての紹介です。
魚油、特にタラ、サケ、イワシ、最近ではオキアミの脂に含まれているDHA(ドコサヘキサ塩酸)とEPA(エイコサペンタ塩酸)、それにビタミンA・Eが豊富に含まれていることは皆さんも知るところですね。
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以前からの研究で、妊娠中と出産後の授乳期に、EPA、DHA、ビタミンEが含まれる魚油を摂取することで、新生児が卵や牛乳、小麦(グルテン)など食物アレルギーの発症を予防する効果がある程度あることが報告されていました。日本では産科、小児科のドクターや管理栄養士が妊婦に対して魚油の摂取効果を説明したり、食事指導の中に魚を積極的な摂取を盛り込むことは、欧米に比べると少ないかもしれません。あるとすれば魚を摂取することでカルシウムが摂れるからという理由のほうが多いかもしれませんね。
ただ、この背景には今までに発表されている各国の研究報告の内容にも少なからず原因があると私は感じていました。従来報告されている妊娠中の魚油摂取と新生児アレルギー予防の有効数値を見ると、「これなら!」と思えるほどの有効数値や有効例が報告されていないのが実情です。逆に私自身は今までに自分の周囲で妊娠した女性がいたり、クライアントの中に妊娠を予定している女性がいたときには、必ずタラの肝油の摂取を勧めてきて、実際に出産後、離乳食期の赤ちゃんが周囲の赤ちゃんに比べて卵や牛乳、小麦などにアレルギー反応しない状況を沢山経験していたので、これらの研究報告を見て不思議に思うことがなかったわけでもありません。
今年の6月にスウェーデンの研究者らによって発表されているある報告を見つけました。この研究報告の中で引用されている2003年と2006年に発表されている報告とを併せて見ていると、私が持っていた不思議の原因かもしれない内容を解明してくれました。
結論から言うと、EPA、DHA、ビタミンEの摂取量に問題があったのではなく、今までに報告されてきた臨床検討に参加していた妊婦さんたちの背景と、配偶者である夫の背景、それに妊娠のどの時期から魚油を摂取させてきたかというこの3つが鍵であったようです。

続きは次回に・・・
by nutmed | 2009-10-27 11:34