2009年 12月 09日
第705回 ストレスが高くなると体内の亜鉛と銅がアンバランスに!
さて、今日はストレスが体内に蓄積するミネラルの亜鉛と銅のバランスを崩してしまうという話です。
日本では亜鉛と銅についてはあまり注目されていないようで、男性機能、目の働き、味覚について亜鉛のことが少し触れられる程度でしょうか。
爪や毛髪のミネラル分析と血液検査による亜鉛と銅の分析をしてみることで、ストレスの状態やその影響を間接的に把握することは、栄養療法やカイロプラクティクスを行う欧米のドクターの場合にはかなり一般的なことと言えます。
亜鉛と銅はカルシウムやマグネシウムと同じくらいに体内環境を左右する影響力のあるミネラルでもあります。銅についてはここを亜鉛についてはここを参考にしていただくといいでしょう。
さて、ストレスが亜鉛と銅のバランスにどのように影響を与えるかということですが、ここにはメタロチオネイン(またはメタルチオネイン)というたんぱく質が深くかかわっています。メタロチオネインについてはここを参考にしてください。
人間は精神的、物理的なストレスが増えるとともに、このメタロチオネインの合成が増えてきます。メタロチオネインは肝臓で合成されるタンパク質ですが、その合成には亜鉛が不可欠です。つまり、ストレスが貯まるとメタロチオネインを合成するために体内の亜鉛が肝臓に集まりはじめることになります。そのため、ストレスがかなり長い期間蓄積しているような人や、一時的にでも大きなストレスを受けたような人では、血液中の亜鉛量を検査すると通常よりも低下していることが少なくありません。したがって、ストレスが大きいほど、またその期間が長いほど、肝臓での亜鉛の需要が高くなり血液中の亜鉛量は低下するとともに、亜鉛を必要とする細胞や臓器の働きにも影響がではじめるということです。
ストレスが高くなり肝臓でメタロチオネインの合成が多くなってくると、今度は肝臓で合成れるセルロプラスミンとおいう別のたんぱく質が血液の中に送り出されるようになります。このセルロプラスミンというたんぱく質は、銅と結合して血液中を流れ、銅を必要としている細胞や臓器に運搬する働きをもっているために、血液中の銅の量が増えることになります。
多くのミネラルと同様に、銅もセルロプラスミンなどのタンパク質と結合している状態ではアクティブ(活性)が低いので、血液検査で体内の銅の動態を確認するときには銅と同時にセルロプラスミンを分析することが望ましいといえます。
爪分析で体内のミネラルを分析してみると、亜鉛が低く、銅が異常に高いケースは決して少なくないだけでなく、7年前に比べるとその頻度は明らかに高くなっています。実際に背景を確認してみると精神的なストレスが通常時に比べて高い人が圧倒的に多いことも事実です。


