2010年 01月 18日
第726回 ビタミンDのトピックス 神経にかかわる働き#3
最近講演会やセミナーで話すのは結構体力がいるんです。1時間30分ほどを過ぎるころから腹筋がツーっと張るのを感じ始め、2時間も話した後にはジムで腹筋トレーニングをした後のようにお腹が張ってきます。以前はこんなことはなかったのですが、ちょうど1年前に年間に200回は講演会をしている社会保険労務士の友人から「講演会で聴衆にわかりやすく話すには腹式呼吸を意識して話すといい」ということを聞いて以来、毎日腹式呼吸のトレーニングに励みました。確かに腹式呼吸で話すことで、マイクを使わなくても遠くのほうまで声が通るようになったことと、何よりもセンテンスの合間の「あの」とか「えー」という言葉がなくなるようになりました。その一方で腹筋を使うので1カ月に1回くらいの講演会やセミナーですと翌日には必ず腹筋の筋肉痛がやってきます。もう少し腹筋を鍛えないといけませんね・・・
さて、今日はビタミンDの神経にかかわる働きの3回目です。
ビタミンDが不足することによる神経の働きに対する2つ目の影響は、ビタミンDが水銀などの重金属を体外に排泄する働きに間接的にかかわっていることです。
皆さんグルタチオン(Glutathione)という物質をご存じでしょうか? グルタチオンはアミノ酸の一種と言ってもいいでしょう。体内でグルタミン酸、システイン、グリシンというアミノ酸が合成されて作られるアミノ酸の代謝産物になります。このブログの画面の右下にある「検索機能」でグルタチオンで検索してもらうと過去に紹介したグルタチオンにかかわる内容がズラッとでてきますので参考にしてください。
グルタチオンには強力な抗酸化作用があり、数ある抗酸化作用の強い物質の中でも最強の抗酸化物質といってもいいかもしれません。
グルタチオンには強力な抗酸化作用のほかに、水銀などの重金属を捕捉して便、尿、汗を通して体外に排泄をしてくれるキレート(Chelete)作用があります。このグルタチオンの体内での合成とその働きにはビタミンDが関わっていることが報告されており、ビタミンDが不足することによってグルタチオンの量と働きに影響を及ぼすわけです。
数年前からアメリカの自閉症児を持つ親のグループや医師たちが、自閉症の症状の改善と妊娠前女性への喚起の目的でビタミンDの積極的な摂取(1日あたり2000IU)を呼びかけていますが、その背景には前回と今回紹介したビタミンDの持つ作用があるわけです。
ここまで紹介した内容を聞く限り、皆さんの多くがビタミンDが脳の働きに深くかかわる重要なビタミンであることは理解していただいたと思います。同じように防腐剤として水銀を使っているワクチンを接種していながら、全ての乳幼児に同じように症状が現れない背景の1つがビタミンDの不足である可能性は確かに高いと思います。ただ、私自身はビタミンDの不足の背景には以前説明したように、この20年ほどの間に子供も大人もビタミンDが含まれる食材の摂取量が激減したことや、テレビゲームなどの屋内志向の生活スタイルが子供に増加し紫外線を適度に浴びることが激減したことも存在することは間違いないことだと思います。しかし、もう少し考えてみると、果たしてビタミンDが豊富な食材を食べることで現代人の多くがビタミンD不足の状況を改善できるのかということについては疑問を感じています。その理由は以前から言っているように消化分解と吸収の働きが正しく行われているかということです。いくらビタミンDが豊富に含まれる魚を積極的に食べても、ビタミンDが吸収される前の食べ物を消化して分解する工程が正しく行われるような食事の環境、食事行動をとっているかということです。
ビタミンDには人間の最も重要な脳にかかわる重要な作用があることはわかっていただけたと思いますが、この機に、単にビタミンDを積極的に摂取しようというだけでなく、食材から正しく最適な量のビタミンDが得ることができるよう、今一度皆さんの食事の環境と食事行動を見直してみてはいかがでしょうか。


