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第735回 代謝タイプ判定について

今朝の東京は風もなく、陽だまりで日向ぼっこをしているネコがうらやましいほどの陽気になりました。
昨日の代謝タイプ判定を紹介したところ、有料にも関わらず、午後から深夜にかけてたくさんのメール申込をいただきました。ありがとうございました。 メールで申し込みいただいた方にはなるべく早く返信をするようにしたいと思います。この週末は大阪でセミナーがあり出張のため、週明けの月曜日になる可能性が大きいですがご容赦くださいね。

読者の方から「最近血液を使って遺伝子解析をし、食事指導をする遺伝子検査がありますが、代謝タイプとの違いは?」という質問をいただきました。早速この遺伝子検査を扱っている某サプリメント販売会社のサイトへ行ってみました。サイトで紹介されている内容は以下のようなものでした。
「OOOの遺伝子検査は数種類の遺伝子を検査し遺伝的リスクを判定するキットです。OOOの遺伝子検査は、遺伝的にどんなリスクがあるかを調べ、予防や改善のお手伝いをします。生まれ持った体質を知ることで、より効率的にサプリメントや食事を選択できる、最先端の検査です。遺伝子は生涯変わらないものなので、一度調べておけば何度も調べなおす必要はありません・・・」

遺伝子検査というとこの文章中にもあるように「最先端の検査」であると同時に、検査結果で報告される遺伝的な原因は、今のところ一生涯変わることのないものです。検査で発見確認された遺伝子が、高血圧や糖尿病に深く関わっていたり、その遺伝子を持っていることで血圧が高くなり、血糖値が高くなるということを決定づけられる検査でもあります。確かにそのリスクを持った遺伝子が発見されたとしても、一生症状が出ないことだって珍しくはありません。そのリスク遺伝子が発見確認された場合でも、その症状が出ないように予防するための試みや手段は少なくはありませんが、何がその遺伝子を活動させてしまうスイッチを入れてしまうのかについてはすべての遺伝子で明確になっているわけではありません。確かに高血圧や糖尿病のリスク遺伝子が発見された場合に、食事内容を考え予防することは大切かつ有効な方法だとは思いますが、それによってスイッチがOFFのままにできる確約は残念ながらありません。
それよりも、遺伝子検査を受ける側の人が、検査を行った結果「あなたの持っている遺伝子の中から、高血圧のリスクを決定づける遺伝子が確認されました。これは死ぬまでかわりません・・」と告知されたら、多くの方は大きなストレスを感じるのではないかと私は考えていますし、私なら無償といわれてもお断りします。

一方、代謝タイプについては、少なくとも現段階では遺伝子で決定づけられているものではなく、実際に子供の時と、成人になってから、また高齢者になってから、またストレスなど様々な外的な要因によって変化することも確認はされています。
そして何よりも、日常食べる食材、摂取される栄養素によって、生きる源となるエネルギーの作り方や神経の働きが良くも悪くも変わるという点についていえば、遺伝子によって決定づけられる背景とは大きく異なります。そして、すべての人がそうではないかもしれませんが、少なくとも自分の代謝タイプを知って、それに従った食事をすることで、多くの人が体内環境を改善することが可能であるということです。
by nutmed | 2010-01-30 10:47