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第737回 2009年のアメリカのサプリメント市場

今朝はいつもより不思議と清々しい朝を迎えました。昨晩から降った雪も夜半にはやみ、今朝はいつもより30分速い日の出の前、午前5時には起きました。玄関からガレージの雪かきを、と思ったら予想していたよりも積雪は少なくて安心しました。それでも足元が悪いので、駅まで車で娘を送った帰り、真っ白になった大地に映えるように太陽が昇ってきました。

昨日は、毎年恒例のアメリカの消費者団体が公表する2009年の1年間のサプリメント市場の動向が発表されました。カテゴリーとしては相変わらずTOP10には「減量(ダイエット)」や「関節痛改善」が食い込んでいますが、2009年のTOP10に新にランクインしてきたのは「感染症予防」のサプリメントでした。これは世界的な新型インフルエンザの影響もあってのことだと思いますが、2008年には30位にもランクインされていなかったことを考えると、いかにインフルエンザの危惧が根底にあったかが想像できます。
ビタミンミネラルの単独商品を見ると、TOP5には、「ビタミンB群」「ビタミンC」「ハーブ」「ミネラル」「グルコサミン」「コンドロイチン」が定位置を占めています。
一方で、私が想像したとおりにビタミンDがTOP10にはじめてランクインされています。これは、前述のインフルエンザ予防にも影響を受けていて、2008年後半からビタミンDにはインフルエンザを含む感染症予防の作用があるという研究発表に続き、メディアでもかなりビタミンDのインフルエンザ予防効果について特集されたことが1つの背景。そして、このブログでも何回かテーマとして特集を組みましたが、この5年ほどの間に、ビタミンミDについて学会や行政を巻き込んで活発な議論が繰り返され、その作用効果が大きく見直されたことが大きな背景だと思います。

私の興味をひいたのは、使用頻度の割合でした。これはこの団体の会員10000万人を対象にしたアンケート調査回答によるもので、例年上位にランクインされている「マルチビタミンミネラル」と魚油やフラックスオイルなどの「オメガ-3必須脂肪酸」については、対前年よりも使用頻度が少なくなっていて、マルチビタミンミネラルについていえば、2008年の73.8%から72%とわずかですが少なくなり、逆にオメガ-3必須脂肪酸類は2008年の71.6%から74%と増えています。特にタラの肝油について見ると2008年の68.2%から81.3%と大幅に増加しています。もちろんビタミンDについては、「劇的な増加」というコメントがついているほどで、2008年の36.9%から72.2%と大幅に使用頻度が増えています。

そのほか前年よりも使用頻度が増加している商品の中には以下のようなものがあります。
・CoQ10:2008年50.9%に対して2009年が55%
・乳酸菌類:2008年25%に対して2009年が30.4%
・レスベラトロール:2008年11.7%に対して2009年が19.4%
乳酸菌については回答した女性の67%が日常的に使用しているということでした。
レスベラトロールについては、「2009年の最もポピュラーなサプリメント15種類」の中にも初ランクインされていて、女性よりも男性の使用頻度が多いサプリメントです。

サプリメントを購入する販路について見ると、やはり時代の流れなのか、TOP3にはAMAZON、BJ's.com, Drugsotore.comという、ネット通販大手がランクインされています。

今年のレポートの中に初めて公表されているのが、「サプリメントを購入する際に参考にするものは何?」という設問への回答がありました。これはある意味では当たり前といえば当たり前、一方では日本とアメリカの消費者がサプリメントを購入するときに参考にする対象がまるで違うことを如実に表しています。
第1位は「プロフェッショナルのアドバイス」で回答した人の89%がサプリメントや栄養学、医学の専門的な知識を持ったプロフェッショナルのアドバイスや意見を参考にすると回答しています。その手段を見るとやプロフェッショナルの書いた書籍がTOPで、次いでネット上に書かれたプロのホームページやブログ、次いで、実際にプロのいるクリニックとなっています。日本のように雑誌やTVのコマーシャルを参考にすると回答しているのは全体の12%で、日本の状況とは全く逆の現状のようです。
これはアメリカだけでなくEU諸国でも同様のことですが、国民性というだけでなく、自分の体内環境維持や健康管理のためには、自分自身で能動的にアクションを起こし、専門家に納得のいくまでアドバイスを求めるという習慣ができていることも事実です。例え、同じ性別、同じ年齢、同じような症状を持った人が雑誌やTVで「私はこのサプリメントで症状が改善した」と聞いても、雑誌やTVの向う側にいる人は「自分自身ではない」という考え方があって、流行や「飲まないよりは飲んだほうがいいかな・・」というような曖昧な気持ちではサプリメントを手にすることはほとんどないということでもあります。
今の自分の体内環境を調べもせず、症状の原因背景がわからない状況の中で、自分に最適なサプリメントが何であるか、またどのくらいの期間、どのくらいの量を飲めばいいかがわからない中で、自分の最適な健康は作ることはできないしということでしょうか。

by nutmed | 2010-02-02 09:51