2010年 02月 16日
第744回 食物過敏症について プロローグ
さて、今日から数回にわたって、食物過敏について紹介をしていきます。皆さんがご存じのアレルギー反応を含め、アレルギーとは異なるメカニズムでいろいろな体の反応を引き起こす食物過敏は、ここ20年ほどで劇的に増加しています。また、そのメカニズムも各国の研究報告によって、今まで以上に詳細にわかってきました。
50年前に比べ明らかに増加をたどっている食物に対する過敏反応ですが、一般的には「食物性アレルギー」として考えられています。1967年に米国のコロラド大学とスウェーデンのカロリンスカ研究所の共同研究チームによって、現在言われているIgEアレルギーが解明されて以降、食物を食べて、かゆくなったり、じんましんができたり、また腸の働きが悪くなったり、神経症状を来たしたりといった反応を起こす状態の背景には、IgE抗体が作られることによるアレルギー反応だけではないことがわかりはじめました。
最近では、食物を食べて体が何らかの反応を起こす状態を「食物過敏症状(Food Hypersensitivity)」と呼ぶようになり、4つのカテゴリーに分けるようになりました。

最近、この4つのカテゴリーの食物過敏をABOの血液型によって傾向を区分けする研究報告もあり、以前に比べ、アレルギーを含めた食物に過敏に反応する体の状況がより詳細に区別し、予防や改善に役立つようになってきました。
食物過敏の背景や原因を理解することで、今ある症状の改善方法を的確に進めることができる可能性もたかくなります。


