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第745回 食物過敏症について IgEアレルギー(タイプ1)

栄養医学研究所が関わっている医療施設向けの「医科向けサプリメント(Medicinal Supplement)」を専門に販売する会社、NMPSが今年で3年目を迎え、ホームページのリニューアルをしました。このブログを購読していただいている読者の中には医療従事者も多いようですが、1度是非のぞいてみてください。

さて、今日は食物過敏症の2回目、IgEアレルギーについてです。
食物過敏は、「食物に対する誇張された免疫反応」と定義されていますが、簡単に言えば、食べた食材に対して免疫システムが過敏に反応してしまう状態のことです。前回も紹介したように、一般に知られているアレルギー反応は、体の免疫システムが反応して、その食材の持つたんぱく質に対するIgE抗体をつくることによって発症する、いわゆるIgEアレルギー(IgE特異抗原アレルギー)ですが、最近では、食物過敏反応をもう少し細分化してみることができます。食物に対するアレルギー反応は、人によってその程度も強さも異なるだけでなく、食材によっても、また今後紹介する血液型によっても異なることがわかってきました。
食物に対する過敏は、肉体的な症状、精神的な症状を含め様々な症状を招きますが、反応が早いもの(即時型)や、遅いもの(遅延型)、症状が慢性化するもの、一過性で終わるものなど、バラエティに富んでいます。加えて、一般に言われるような、かゆみ、じんましん、涙目、くしゃみ、不眠、下痢、嘔吐など体の内外に自覚症状として現れるものだけでなく、自覚症状として現れなくとも体内の細胞臓器に影響を与え、慢性化していくものまで様々です。
今日は、4つのタイプの中でも一般的なIgEアレルギー(タイプ1)について説明してみましょう。
IgEアレルギーの主役となるIgE抗体は免疫グロブリンの中の1つで、体にとって異物として認識された物質から細胞の働きを守るために作られるもので、肥満細胞の膜に付着して異物となる食材と結合することで反応がスタートします。この反応がスタートすることによって、ヒスタミンという化学物質が細胞の外に放出され血液中を循環することによって炎症をともなうアレルギー症状を発症します。
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通常、この反応がスタートし症状が現れるまでに1-60分程度と言われています。食物だけでなく、花粉、ダニ、ほこり、化学物質などに対する反応の多くもこのIgE抗体によっておこります。IgE抗体の有無は血液検査によって確認することができます。
一般的な治療としては、日本ではまだまだ対症療法としてステロイドによる炎症を抑えることが少なくないようですが、反応をしてしまう食材が確認できた時点から、その食材およびその食材の仲間の食材をしばらく避ける「除去食」や食べる回数を一定のサイクルで減らすような「ローテーションダイエット」などを厳格に行うことが重要です。
by nutmed | 2010-02-17 08:06