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第750回 食物過敏症について レクチン不耐性 その5

今朝は起きたときに気温もすでに上がって暖かい1日になりうそうだったので、久しぶりにスクーターで新富町まで走ってきました。昨年あれだけ悩まされた花粉症ですが、今年は飛散量も少なく悲惨度も低いようです。
今回の食物過敏症については、少しだけ3月20日に予定している私のセミナーで話してみようかと思っています。
さて、今日はレクチンの性質についてです。
レクチンの多くは熱に強く、70℃で30分以上加熱によって活性が失われます。また、消化酵素にも強く、タンパク質分解(プロテアーゼ)でも分解することは容易ではありません。さらに、1部のレクチンは酸に対しても強いことがわかっています。
したがって、レクチンに不耐性がある方の場合には、レクチンを失活(活性を無くし作用しないようにする)させるために、食材を十分加熱し、胃酸と消化酵素を十分生産した状態で食事をすることを心がけるべきです。
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特に、穀物(小麦など)、マメ科植物(ピーナッツ、大豆、インゲンなど)、ナス科植物(ナス、トマト、トウガラシ、ジャガイモ、クコ、ピーマン、パプリカなど)、グルテンなどは、前回紹介しました血液型別のIgG抗体のスコアを見ても、大なり小なり日本人の多くを占めるA型(A型:約40%・O型:約30%・B型:約20%・AB型:約10%)とO型に反応しやすいグルテン含有の穀類、豆類、それに乳製品、卵の食材を食べる時には加熱を十分にしたほうがいいでしょうね。
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動物実験のデータではありますが、腸の膜の細胞に取り付いて反応を引き起こしてしまうレクチンの5%ほどが、本来侵入することのできない腸の膜を通じて体内に侵入することが報告されています。これを人間に置き換えると、食材に含まれるレクチンの5%という数字は「著しく多い」と言えるでしょう。
牛乳(乳製品)については話が少し複雑になります。牛乳に含まれるレクチンの活性を抑制する方法は中途半端に熱をかけないことかもしれません。
最近の牛乳や乳製品の加工段階で行われる、高温殺菌処理は逆効果になることがあります。その理由は、牛乳(人の母乳も同じ)に含まれる抗体(分泌型IgA抗体:SIgA)がレクチンと結合してレクチンの活性を抑制してくれるのですが、高温で処理されることによって、熱に弱いSIgAが壊れてしまうことがあるからです。したがって牛乳や乳加工食品については、レクチンをしっかりと失活させるために70℃で30分以上加熱処理をすることが望ましいでしょう。
by nutmed | 2010-02-25 10:36