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第767回 食物過敏症 セリアック病と不妊

先週末はキリスト教の春の行事「イースター(復活祭)」で、恒例の卵さがしに走り回る子供たちの様子が報道されていました。
週末は我が家の庭の桜も満開となり、毎年恒例の夜桜を屋外BBQをしながら楽しみました。
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さて、今日はセリアック病と不妊についてです。
男女ともに、セリアック病の人の不妊率は、一般的の平均的な不妊率よりも高いことが報告されています。残念ながら明確な原因はいまだに十分解明されてはいませんが、男女共通で可能性が高い背景として、ホルモンの働きにかかわることと、栄養素の吸収があると考えられます。統計的に見ると、日本でも妊娠または生殖可能な成人男女の10%ほどが不妊で悩んでいると考えられていますが、さらにその中の20%ほどが原因不明の不妊に悩まされているのではないかと思います。精子の数や活動不良、卵管閉塞、その他生殖に影響を与える病気や症状のように、原因が明確である不妊のほかに、原因がわからない不妊の症状は少なくありません。アメリカやイタリアの研究者による不妊症とセリアック病の研究によれば、今までに紹介してきたように、自分の体内の細胞や組織に対して攻撃をかける「自己免疫疾患」と同様に、自分が作りだす男性ホルモンや女性ホルモンに対して攻撃(抗体をつくる)をするようになることで、妊娠および生殖のプロセスに影響を与えることと、絨毛の著しい変化によって栄養素の吸収が不足すること、特にビタミンA、ビタミンE、アミノ酸の吸収が低下することによって、精子をつくる能力と精子の働きに影響を与える可能性が高いことが報告されています。
偶然かもしれませんが、長年不妊症に悩む女性が、ホルモン剤をはじめとする色々な治療を試みても効果がなかったのに、食事の内容と食事方法を変えてみたら妊娠したという話は少なくありません。確かにセリアック病やそれに似た腸の症状が、不妊症の全てと関係しているとは考えられませんが、妊娠や生殖に影響を与える背景の1つには、ホルモンと栄養素が大きな要素として存在することは疑いの余地のないことで、セリアック病や腸の症状は、まさにその原因となるものであることを考えると、医学的に解明はされてはいませんが、明らかに因果関係があることだと思います。
実際に、アメリカの研究報告では、グルテン除去食を継続することで妊娠し、出産までできた女性の報告があります。
by nutmed | 2010-04-05 15:35