人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第775回 血圧コントロールと栄養 その3

連休を目前にして、今日の東京は冷たい雨。本当にどしてしまったのでしょうね・・今年の地球の気象は・・

さて、今日は血圧コントロールと栄養の3回目。油の摂取に注意するべきことについてです。
保存安定性を高めるために、水素を結合させた脂、常温で固まってしまう油脂、いわゆるトランス脂肪酸を避けることは、血圧のコントロールには重要なポイントになります。トランス脂肪酸が体内環境に及ぼす影響にすいては、改めてここで紹介はしませんが、ネットでトランス脂肪酸を検索していただければ、山のように情報が出てくると思います。トランス脂肪酸の摂取については、アメリカの食生活では大きな問題になっており、メタボリックシンドロームの根源として社会問題にもなっていますが、近年の日本人の食生活を見ると、アメリカほどではないにしろ、老若男女問わずトランス脂肪の摂取量は以前に比べ増えていることは間違いないでしょう。2007年に金城学院大学薬学部が「脂質栄養学」誌で発表している内容を見ると、日本人のトランス脂肪酸の摂取量はすでに安全域を超えているという報告もあります。アメリカやカナダでは、すでに食品のラベル表示にトランス脂肪酸(hydrogenated oil)を使用していた場合には表示義務が法令化されており、デンマークではトランス脂肪酸の使用配合量を総使用配合油脂量の2%以下にしなければいけないことにもなっています。
日本でも、すでにトランス脂肪酸の使用表示義務を法令化する検討会が消費者庁に発足していて、まもなく表示義務の法令化が整備されるものと思います。
トランス脂肪酸同様、酸化した脂肪も血圧の上昇やコレステロールの性質を変化させてしまう可能性が非常に強いと言えます。最近ではコマーシャルでも「健康にいいオイル」を標榜している油が増えていますが、オイルそのものはいいものだとしても、保存方法、調理方法によって、いい油もその性質は一変することは少なくありません。たとえば、ベニバナ油(Sufflower oil)は、コレステロール抑制作用、血圧上昇を防ぐ作用を持つ多価不飽和脂肪酸(過去のブログ参照)として人気のある油の1つですが、非常に酸化が早く、長時間熱をかけること、特に揚げ物をすることで油は酸化してしまいます。
第775回 血圧コントロールと栄養 その3_d0070361_135836.jpg

最近、日本でもファンが増えているフラックスオイルも多価不飽和脂肪酸の代表油ですが、その恩恵を受け、血圧の上昇を防ぐ目的で使用するのであれば、最低でも保存に注意し、熱をかけずに食すことがお勧めですね。
by nutmed | 2010-04-22 13:58