2010年 05月 06日
第782回 サツマイモの効用
さて、今日は以前にも紹介したことのあるスーパーフードの中に数えられるサツマイモについて少し紹介してみたいと思います。もともとサツマイモはメキシコなど中央アメリカの高地が原種になります。種類も豊富で、日本でも小金千貫(コガネセンガン)、紅赤(ベニアカ)、農林1号(最も一般的な品種)。高系(コウケイ)14号など、今では品種改良されたものを含めて多くの種類が出回っています。サツマイモの旬は皆さんご存じでしょうか?

俳句の季語にもなるほどなので、多くの方が秋(仲秋)だと認識されていることと思います。それはそれで決して間違いではありませんが、サツマイモの新イモの季節はこれからの初夏なんだそうです。
栄養価が高いとされるサツマイモですが、おいしくも、また栄養素の恩恵を最大に感受できるのは、収穫から1週間ー10日と考えてもいいでしょう。
サツマイモに含まれる栄養素の中で最も豊富なものがβ-カロテンです。標準的なサツマイモ1本あたりには、およそ8,000mcg(マイクログラム)のβ-カロテンが含まれていますが、これが体内でビタミンAに換わる、いわゆるレチノール当量として考えると、およそ1,300RE(レチノール当量)になります。その数字が現代人の生活環境を考えたときに妥当な摂取量かどうかは別として、日本の厚生労働省が推奨しているビタミンAの
レチノール当量は成人男女で平均して3,000と言われていますから、フレッシュなサツマイモ1本に含まれるビタミンA(β-カロテン)の量が多いかが分かると思います。
このほか、ビタミンCだけでなく、マンガン、銅、カリウムの量も豊富な素材だと言えます。
さらに、サツマイモの皮に含まれる色素には、このブログでも幾度となくその機能性や有効性について説明してきたアントシアニンが豊富に含まれています。
2005年に日本の研究チームが発表した、アジア、北ヨーロッパ、北アメリカにおける腎臓がんの発生頻度と食事内容の疫学調査によれば、サツマイモを積極的に食材に取り入れているアジア人の腎臓がんの発生頻度が低い傾向にあることが報告されています。
サツマイモはまたの名を「十三里」といい、「栗よりうまい十三里」とも言いますが、おししさだけでなく、栄養価においても、「栗より(九里四里)うまい』(9+4=13)『十三里』だと言えますね。


