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第783回 ザクロの作用効果について その1

週末のキャノンボールツーリングのほどよい疲労感が多少残る今日月曜日。起床後に飲んだグレープフルーツジュースがこんなにおいしく感じたことは今までありませんでした。

さて、今日はザクロについてです。今までザクロについては幾度か紹介したことがありますが、今日はメインのテーマとして取り上げてみたいと思います。
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イランの東地方が原産地とされるザクロ(pomegranate)は、ここ10年ほどの間にアメリカ、EU諸国、そして日本でも、その機能性に注目されています。
日本では古くから盆栽などの観賞用に珍重されてきたザクロですが、以前は街をあるけばそこかしこの家の庭に植えられていた記憶があります。
秋に実る果実の種が食用にされますが、比較的酸味が強く、種の周囲にある果肉が小さく少ないことから、食べるのが面倒になることもあって、日本ではあまりマーケットの棚に並ぶことはありません。最近日本でも、ザクロの果実を搾ったジュースが話題になり、高価にも関わらず品切れを起こすことも珍しくないようです。
ザクロの持つ機能性には、人間の体内環境に多くの恩恵を与えてくれる成分が含まれています。昨年10月に紹介した前立腺がん予防効果もその1つでしょう。
今回はザクロをクローズアップして少しザクロの機能性について続けてみたいとお思います。
ザクロが持つ機能性の1つが強い抗酸化作用ですが、それはポリフェノールの1種でもある「エラジタンニン(ellagitannin)」によるものです。エラジタンニンはザクロだけでなく、赤い色素の強い植物、イチゴやラズベリー、そのほかナッツの種類にも含まれているポリフェノールです。エラジ・・・という言葉にここで反応した方は、美や健康に敏感な方かもしれませんね。皆さんは「エラグ酸(ellagic acid)」という物質の名前を聞いたことがあると思います。特に女性の方は、化粧品成分でこのエラグ酸の美白効果を謳った商品に興味をそそられたことがあるのではないでしょうか。以前、歯磨きで有名な某メーカーが、イチゴから抽出したエラジタンニンから、酵素をつかってエラグ酸を分離し、美肌化粧品の販売をしたことがあります。
最近の研究では、エラグ酸には先天的な細胞への障害を抑える働きがある可能性が分かり始めているほか、細胞が変異して起こるガンの予防、炎症を抑える抗炎症作用、LDL-コレステロールの低下、脂質の酸化抑制などの作用効果が多くの研究者によって明らかにされているところです。
女性の期になる美白についていえば、エラグ酸には、シミの原因となるメラニンを作る酵素であるチロシナーゼの活性を阻害する作用が認められていて、メラニンの生成を抑制することからシミの予防効果が期待できます。皮膚科やアンチエイジング療法を行うクリニックでシミの治療や予防で処方される「ハイドロキノン」という薬がありますが、エラグ酸にはこれと非常に似た作用効果があると考えられます。
by nutmed | 2010-05-10 14:47