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第789回 ビタミンD、最近の話題から

昨日紹介したuSTREAMでのライブ放送ですが、今週土曜日(5月22日)の午前10時くらいから、試験運用放送を行う予定です。インターネットでuSTREAMの私の放送サイトにアクセスしていただくとご覧になれます。もし、Twitterのアカウントを持っている方がいれば、サイトの画面右側にある「ソーシャルストリーム」をクリックしてTwitterのユーザーネームとパスワードを入れていただけると、運が良ければライブでつぶやいていただけると思います。 

さて、今日のテーマはこのブログでも何回も特集しているビタミンDの最近のトピックスを紹介したいと思います。
ビタミンDについてはアメリカを中心に、従来から言われている摂取量は少なすぎる、また、従来毒性があるのではないかと言われていた量については問題がないというエビデンスが、この10年間でたくさん報告され、ビタミンDを積極的に摂取することをもっと意識するべきであるということが各方面から叫ばれていることは以前にも紹介しました。
2010年の5月、イタリアの研究チームの発表は、中高年の女性において、ビタミンD不足がうつ病またはうつ様の症状を発症するリスクを高めるという報告しています。 この研究に参加した中高年女性のうち、血液中のビタミンDの濃度が20ng/ml以下の女性の60%に、うつ病、または気分の落ち込みや情緒不安など、うつ様の症状がでていることが報告されています。 さらに、ビタミンDの不足が痴呆症の発症と何らかの関係がある可能性が報告されています。

一方、「過ぎたるは及ばざるがごとし」的な発表もあります。
アメリカの医学誌(Kerrie, et al, Annual High-Dose Oral Vitamin D and Falls and Fractures in Older Women, JAMA. 2010;303(18):1815-1822.)に掲載された発表によれば、従来の量では不足傾向にあるとされているビタミンDですが、70歳前後の女性では、著しい過剰摂取によって骨折のリスクが高まると言う報告です。1日あたり12.5mg(通常ビタミンDの単位はmcg)という著しい過剰なビタミンミDを継続的に摂取することの結果とされるこの報告ですが、通常はこれほどの過剰な量を医師や薬剤師、栄養療法に従事する医師が処方することは、非常に稀であるとともにまず考えられない量ですから、間違って個人の裁量で飲み続けるような状況という稀なケースだとは思います。
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ただ、いずれにしても過ぎたるは及ばざるがごとしであることは間違いないですし、ビタミンミDは以前お話したように、ビタミンミというカテゴリーにはありますが、よりホルモンの働きに近い性質をもったビタミンですから、摂取量については留意するべきだと思います。
by nutmed | 2010-05-19 07:48