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第803回 重金属排泄にリンゴのペクチン

昨日5年目を迎えたブログへのお祝いメールを沢山いただきまして、この場を借りてお礼申し上げますm(_ _)m

さて、今日の話題はリンゴに含まれるペクチンについてです。リンゴと言えば「ペクチン」とすぐに想像できるほど、日本では比較的なじみのある物質のペクチンは、可溶性ゲル状繊維質の1つでもあります。
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ペクチンは腸の動きをスムースにしてくれるだけでなく、水銀、鉛、ヒ素と言った重金属の排泄作用もあわせ持っています。従来からの常識で言うと、人の腸は分子量の大きな物質(およそ1,000以上)は吸収ができないと言われていますので、分子量が50、000から最大で360,000という巨大な分子量のペクチンは腸から体内には吸収されることはまずないので、食材や飲料などから摂取してしまう重金属を捕まえて、便からの排泄を促してくれることになります。
余談ですが、今、分子量が1,000以上の物質は腸から吸収されないと言いましたが、1980年に、分子量数十万という巨大な物質が吸収されたという、世界を驚愕させた論文が発表されて以降、人間の腸のしくみの中には、比較的あいまいなシステムが存在していて、巨大な分子量の物質もある条件によっては吸収され得ることがわかってきました。もっともLGSなども特殊な条件ではありますが、LGSの場合にも巨大な分子量の物質が体内に入る(この場合には吸収ではなく侵入)ことがあるわけです。

さて、ペクチンですが、リンゴで言えば果実だけでなく葉や茎にもペクチンは含まれています。最も葉や茎を食すわけにはいきませんから、我々人間がペクチンの恩恵を受けるにはやはり果実を皮ごと食べるというのが最良の方法になるでしょうね。
リンゴのペクチンはもちろんそのまま食べても得ることはできますが、リンゴの細胞の壁に含まれているため、できればペクチンが効率的に得られる食べ方または調理の仕方をしてあげると、さらにその恩恵を預かれることになります。ペクチンは熱にも強く安定した繊維質であることと、クエン酸や蓚酸と一緒に加熱調理してあげることで、細胞壁から抽出されてきます。簡単な方法としては、リンゴを皮ごと絞ったジュースにレモンを加えてあげるだけでもいいですし、コンポートをつくる際に皮ごと煮て、そのときにレモン果汁を少し多めに入れてあげてもいいですね。
蓚酸は、ホウレンソウ、トマト、大根、タケノコ、サツマイモ、セロリ、ビール、バナナ、紅茶、コーヒー、ココアなどにも含まれていますが、蓚酸はカルシウムと結合することで結石を合成してしまう可能性が高いので、尿酸値が高い方や、腎臓の働きが悪い方の場合には注意が必要ですね。
by nutmed | 2010-06-08 12:55