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第806回 逆流性食道炎(GERD) その2

明日の土曜日は、先月に味をしめてしまった「バイクで1日1000km走れるか?」の2回目をやることになりまして、今回は東北コースです。深夜に東京を出て、太平洋岸から茨城、福島を走り、宮城を抜けて山形に入り、寒河江のサクランボを食べて、日本海に抜け、笹川流れで岩牡蠣を堪能し、新潟へ抜けて群馬、埼玉、東京へ戻ります。ざっと1,025kmになります。梅雨前の晴れ間を走って、達成感を味わってきます。

さて、今日は逆流性食道炎の2回目、脂肪の過剰摂取と一過性LES(食道下部括約筋)弛緩についてです。
脂肪の過剰摂取と一過性LES弛緩の因果関係を説明する前に、今年の5月のブログで説明した、コレストキニン(CCK)をもう一度見ていただくといいかもしれません。コレストキニンは消化管ホルモンと呼ばれるもので、脂質やたんぱく質という消化分解に時間がかかる栄養素を、ゆっくりと時間をかけて胃の中で消化分解させるために働くホルモンでしたね。コレストキニンは脂肪を消化分解するためのホルモンであると同時に、脂肪の多い食事をしたときにはたくさん作られ分泌されるホルモンでもあります。このコレストキニンの働きの1つに、胆のう周囲の筋肉を緩めて脂質の分解をする胆汁の分泌を促進する作用がありますが、コレストキニンには食道下部の括約筋を緩める作用もあります。脂肪の多い食材を、短時間で大食いすることによって、コレストキニンの分泌が増え、一時的に食道下部の括約筋を緩めてしまい、胃酸や未消化の食物が逆流することがあります。逆流性食道炎は決して新しいものではありませんが、この10年ほどの間に増えている背景の1つには、日本人の食事内容の脂肪摂取量が、以前に比べ増えたことや、ファーストフード店で出される食材に、脂質過多の食材が目立つことも原因ではないかと思います。
また、マグネシウム(硫酸マグネシウム)やカルシウム(硫酸カルシウム)が含まれたミネラルウォーターを飲んで一過性LES弛緩を起こすという話は聞いたことがないですが、ダイエット目的で、1日大量のこれらのミネラルウォーターを飲んだり、凝固材として硫酸マグネシウムや硫酸カルシウムが使われている豆腐を食べた後に、胸やけ、胸のムカムカ、胃が重く感じるといった症状が頻繁にあるようであれば、コレストキニンの分泌を刺激して一過性LES弛緩を起こしている可能性がないと言えませんね。
脂肪やたんぱく質の消化分解を促進する作用のあるコレストキニンなので、減量のサポートにはなるものの、このような症状がある場合には注意をしてくださいね。

それでは皆さん、よい週末を!・・
by nutmed | 2010-06-11 09:21