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第807回 逆流性食道炎(GERD) その3

週末土曜日は午前0時に東京を出発して、予定とおり南東北を周回して約1,000kmを1日で走り抜けてきました。前回5月の「荒行」に比べて今回は比較的時間にも余裕があったこともあり、充実感と達成感は大きかったですね。山形の笹川流れの道の駅で、今年初モノの岩牡蠣を堪能してきました。きてくださいこのプリプリの岩牡蠣!もちろん横にあるのは0%の麦ジュースです・・
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さて、今日は逆流性食道炎の3回目。胃酸の分泌のしくみについてです。
逆流性食道炎を理解するためには、胃酸がどのようにつくられて分泌するのかを知っておくことが必要になるでしょう。
胃酸は、胃壁の細胞にあるプロトンポンプという組織で作られます。プロトンポンプについては内容が非常に難しくなるので、ここでは詳細な説明は省きますが、胃壁の細胞にあって胃酸の基をつくるための組織と覚えていただければいいでしょう。
胃酸をつくるためには、3つの重要なホルモン様物質「アセチルコリン」「ガストリン」「ヒスタミン」が必要になります。プロトンポンプにはこの3つのホルモン様物質と結合する場所(レセプター)があり、以下の図のように、3つのホルモン様物質がレセプターに結合することでプロトンポンプを動かすスイッチが入ります。
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これによって胃酸が分泌されるわけです。下のアニメーションをみてもらうと分かりやすいでしょう。
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「アセチルコリン」「ガストリン」「ヒスタミン」が胃酸の生産にどのようにかかわっているかを簡単に説明すると以下のようになります。
1、アセチルコリン
アセチルコリンは脳内で働く神経伝達物質ですが、空腹のときに食事をイメージしたり、街角でウナギや焼き鳥を焼く臭いを嗅ぐと、脳が刺激を受け副交感神経に伝わり、アセチルコリンが分泌され、胃壁の細胞レセプターに結合して胃酸がつくられ分泌されます。
つまり、アセチルコリンは脳の刺激で分泌され胃酸を分泌するホルモン様物質ということです。
2、ガストリン
ガストリンが胃酸を分泌するしくみは2通りあり、1つはガストリン自身が胃壁細胞のレセプターに結合して胃酸を分泌する経路と、ガストリンがそのほかの細胞(ECL細胞、肥満細胞)を刺激してヒスタミンを分泌する経路があります。
3、ヒスタミン
ガストリンの刺激を受けて分泌されたヒスタミンは、胃壁細胞のレセプター(H2レセプター)に結合して胃酸を分泌します


次回は胃酸を止めることによる逆流性食道炎の治療について
by nutmed | 2010-06-14 10:17