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週末歳時記 カプサイシンが頭痛緩和に有効

6月に入ったと思っていたら、もうあっという間に中旬がやってきてしまいました。今日の東京は本当に梅雨なのかな・・と思わせるような天気ですが、やはり湿気はそれなりに感じます。

ここ数カ月、週末は、梅雨前の晴れ間を使ってバイクに乗って距離を走るか、バイクのメンテナンスをしてストレスを解消することが多かったので、今月から梅雨に入りバイクに乗る時間も減るので、溜まっていた最近の文献や論文検索を昨晩からゆるりと始めました。 私は、師匠のDr.ライトの教えもあって、栄養素や臨床栄養、栄養療法、ハーブにかかわる最新の研究発表、論文については、そのテーマと研究者名のインデックスを、自分でプログラム(と言ってもエクセルで簡単につくったものですが・・)に放り込んでおくことを習慣にしています。本来なら、毎週、少なくとも月に1回はこのリストを見て、興味のありそうなもの、トピックスをピックアップして、文献検索サイトにアクセスし、詳細内容をレビューすることにしています。こうしておくことで、自分のオリジナルのキーワード検索ができるため、調べたい内容やエビデンスの有無の確認調査が短時間でできるようになります。
昨晩、久々にリストBOXを開けて見ると、この数カ月間に放り込んでおいたインデックスが421もあって、これを分類するのは大変でもありますが、楽しみでもあります。
昨晩最初に見つけたのが、今日のテーマの「カプサイシンが頭痛の痛みの緩和に有効」という研究報告で、今年の2月にInternational Journal of Clinical Practice誌(国際臨床実習)(Cianchetti C. Capsaicin jelly against migraine pain. Int J Clin Pract 2010;64:457-9.)にイタリアの研究チームが発表したものです。以前からトウガラシなどに含まれている辛味の成分でもあるカプサイシンには痛みを抑える鎮痛作用があることは多くの報告があり、日本でも古くからトウガラシ、タカの爪を使った鎮痛効果についての報告や商品がいくつかあります。
カプサイシンには痛みの情報を神経・細胞間で伝達するたんぱく質(サブスタンスP)の働きを抑制する作用があることがわかっていますので、欧米でも日本でもカプサイシンを配合したクリームやローションは少なくありません。
今回の報告では、0.1mlという非常に少ない量のカプサイシンを配合したクリームを、頭痛が発生してからすぐに頭のコメカミに塗ることで、その後30分以内に痛みがどのように変化するかを検証した研究です。
結果は被験者23人(女性20人男性3人)のうち、カプサイシンクリームを塗った後30分以内に、痛みの程度が半分ほどまで低減した被験者は17人(女性15人男性2人)で、従来から言われているように、カプサイシンの持つナチュラルな鎮痛作用が高いことが証明されたことと、同時に、頭痛発作が起きてから速やかにコメカミに塗ることで効果は高くなることがわかりました。
私は頭痛持ちではないので、頭痛に悩む人(特に女性)の苦しみやストレスはなかなか分かりませんが、多くの頭痛持ちの方が、ピリン系、非ピリン系、イブプロフェンなど合成された鎮痛剤を常用しているようなので、一度カプサイシンのナチュラルな鎮痛作用を試してみてはいかがかなと思います。
ただし、トウガラシなどのスパイスに対してアレルギーや耐性を持っている方は避けるべきですし、使うに際しては、直接カプサイシンのクリームなどに触れるのではなく、ビニールの手袋(ヘアカラーのときに使うような)をしてもらったほうがいいでしょう。カプサイシンは想像以上に指や手に残るので、その指や手で、目や口、鼻など、肌が敏感な部分を触ると大変なことになるかもしれませんので・・

では皆さん良い週末を!
by nutmed | 2010-06-18 10:21