第831回 胃酸と吸収  胃酸不足と体内環境 その1

先週末からあちこちで夏祭りや花火大会がスタートしましたね。今週は27日に葛飾納涼花火大会から始まり、31日には恒例の隅田川花火大会まで、東京近郊だけでも今週だけで約10万発の花火が夜空を彩ります。花火の数は景気の指標と言われることがありますが、そういう意味では昨年よりも若干数が多い今年なので、少しは景気が回復する兆しがあるのかもしれませんね。花火大会に出かけるときには、3種の神器「うちわ」「蚊取り線香」「水」をお忘れなく。
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さて、今日は胃酸不足と体内環境の1回目です。
ニキビ、アジソン病、アレルギー(吸入性、食物性)、セリアック病、小児ぜんそく、慢性肝炎、Ⅰ型糖尿病、蕁麻疹、胆のう炎、甲状腺機能亢進症、LSE、黄班変性、多発性硬化症、重症筋無力症、骨そしょう症、悪性貧血、リウマチ、レイノー症候群、シェーグレン症候群、潰瘍性大腸炎、尋常性白斑・・・
これらの病気は原因背景のどこかに胃酸の不足が深くかかわっていると考えられています。
これらの病気の症状は「炎症性」の症状であることから、西洋医学における治療や改善には、ステロイド剤を使うことが一般的ではないでしょうか。まず胃酸の分泌能力やpHを疑うことはないと思います。つまり、今ある症状、上記の病気の場合には炎症を抑えるためにステロイドを使うことになります。
さて、ここで皆さんに質問です。
パソコンを使っている方、特にデスクトップパソコンを使っている人の中には、腰痛や肩こりを訴える人が少なくありませんが、このような場合に、あなたは鎮痛剤、神経痛改善の漢方薬、ハップ剤を使ってみたり、場合によっては1時間置きに椅子から立ち上がって、軽い運動をして筋肉をリラックスさせたり、マッサージや鍼を受けて、今ある腰痛や肩こりを改善しますか? おそらく、このような症状を持つ人の90%は上記のような痛みの改善を図るでしょう。私なら椅子の高さを変えるか、椅子そのものを腰痛や肩こりがしないものに換えることを試みますね。 つまり、前者の方法は西洋医学に代表される「対症療法」で、後者は「根本療法」になると思います。最初に紹介した病気の数々には、全てではないものの、かなりの確率で胃酸の分泌能力や胃酸のpHが深く、根本的に関わっていると言えるでしょう。確かに、研究の進歩によって、最近ではHLAの型や、遺伝子レベルでこれらの病気を発症しやすいか否かがわかるようになってきてはいますが、症状が出始めた段階にその原因背景を根本に近いレベルで探り、治療改善をすることは、その後の改善レベルを見ても時間経過を見ても、明らかになることは決して少なくありません。
by nutmed | 2010-07-26 10:24