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第835回 胃酸不足と体内環境  アレルギー症状 その2

先日行いましたサプリメントモニターの募集ですが、予想に反して67名の応募をいただきました。中にはイギリスとアメリカに在住の日本人の方からも応募があり、驚いています。募集人員が10名ということでしたので、厳選な抽選の結果、本日中にモニターをお願いする方に直接メールを送信しますので、ご協力よろしくお願いいたします。

さて、今日は胃酸不足と体内環境 アレルギー症状の2回目です。
今日は、先週お話したように、最近、日本でも物議をかもすことが少なくない牛乳を例にとってみましょう。
1歳までの乳幼児の多くが牛乳のたんぱく質(カゼイン)を分解できずに耐性をつくり、アレルギー症状や過敏症状をかなりの頻度で持つことは、1985年以降から今までに、ヨーロッパだけでなくアメリカ、カナダからの研究検討によって報告されています。また、牛乳に対するアレルギー反応が、乳幼児のⅠ型糖尿病(インスリン分泌できないまたは過少)を誘発する可能性が高いという研究報告も1つや2つではありません。1999年にフィンランドの研究チームが、牛乳のたんぱく質を分解できずに、アレルギー反応を示す乳幼児8人の胃酸の状態を調査したところ、8人の乳幼児全ての胃酸がほとんど分泌していないことが、胃の細胞を採取する詳細な検査によってわかったことが報告されています。8人の乳幼児は、その後直ちに母乳または豆乳に換えることによって、全員が胃酸の分泌がはじまり改善したことも報告されています。これは乳幼児だけの話ではないと考えられています。少なくなったとは言え、世界中の親が子供の発育には牛乳が最適な飲料として考えていることは紛れもない事実です。子供が牛乳タンパクに対する耐性をつくり、胃腸でアレルギー症状が進行し、胃酸分泌の機能に異常が始まっていることを親が知らずに、牛乳を飲ませ続けることによって、子供たちの中には、胃腸の細胞が炎症を起こしはじめ、ペプシンの分泌への影響が進行し、そのほかの食物たんぱく質の分解ができなくなり、ビタミンミネラルの吸収、特にビタミンB12の吸収に著しく影響を及ぼすことが考えられます。
このような状態が継続することによって、牛乳タンパクだけでなく、様々なたんぱく質(抗原)が複合的に反応を始めることは少なくありません。その結果として、腸の粘膜が炎症を起し、場合によっては、異物など外界とのバリアの役割を担っている腸の粘膜に穴があき、腸の透過性が増えることになります。今までは腸粘膜のバリアで侵入が許されなかったバクテリア、ウィルス、カビの侵入を容易にするだけでなく、十分に消化分解されていない大きな食材の塊までもが体内に入ってくることになります。人間の営みに必要なビタミンミネラル、アミノ酸、糖分、脂肪は、正しく消化分解された後に腸から体内に入ってきますが、これを「吸収」と言います。しかし、腸粘膜のバリアが損傷し、通常は体内に入ってはいけないこれらの異物が体内に入ってくることを吸収とは言わず「侵入」と言います。これがLGS(リーキーガット症候群)と呼ばれる状態です。次回はLGSについて少し説明しますが、予習としてここを参考にしてください。
by nutmed | 2010-08-02 13:00