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第838回 胃酸不足とアレルギー症状 LGS その3

もう言葉に出すのもイヤになりますが、今日も猛暑ですね。屋内にいた方でも熱中症になる人が出始めましたが、節電やエコも大事なことではありますが、お年寄りや子供、病人、体力低下の人がいるご家庭では、無理せずエアコンや扇風機の力を借りてでも、体の中心温度が上昇しないように予防することが大事ですね。

さて、今日はLGSの3回目です。
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小腸の表面には何百もの絨毛があり、さらにその絨毛は数百万の微小絨毛からできています。この微細絨毛は、細胞を守るために粘膜と細菌が回りを覆っていて、消化酵素を作る役割、正常な大きさの栄養素を吸収し、未消化で大きな分子の食物をブロックします。
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Leaky Gut Syndrome(LGS) 腸管壁浸漏症候群は、まだ馴染みのない症状ではあるものの、着実に現代日本人に増えている問題です。LGSを診断するために検査を行うことはまだ稀です。
LGSは、腸管壁における過度の浸透状態を表します。言葉を変えれば、腸管壁に大きな穴が開いて、バクテリア、毒素、及び、食物が漏れ出す症状です。
医学的な言葉で定義すると、腸粘膜からの高分子化学化合物質、食物アレルゲン、また、萎縮性粘膜に関連する毒素の物質透過性が増加する症状となります。
腸粘膜は、人間が生きていくための栄養素とエネルギー源の入り口です。
化学物質への感受性増大、線維性筋肉痛、および食物アレルギーの増加は、このLGSによって引き起こされる場合が少なくありません。
最近ではTVのコマーシャルでも耳に馴染んでいる「腸内ガス」「膨満感」、さらに、これらが原因で起こる腹痛、消化不良によって起こる便秘、そして、下痢などの症状は、従来、過敏性腸症候群として認知、説明されてきましたが、これらの症状の多くにはLGSが関与していることもわかってきています。
 
いったん、腸管壁が炎症、もしくは損傷して穴が開いた状態になると、腸管系の吸収機能に障害をきたします。
この穴は、容易に大きい分子の食物を体内に吸収させることとなり、この食物分子はアレルゲンとなり、食物アレルギーの原因になります。我々の体は、通常、小さな食物分子を必要としており、そのため、腸管壁で分子の大きさを選別しているのです。
体内では、分子量の小さな食物を異物としては認識ぜず、例えば栄養素として認識していますが、大きな分子の食物やバクテリアは、異物として認識され、免疫応答システムによって、その異物に対する抗体が造られることになります。したがって、LGSの症状が改善、緩和されても、体内にはその食物に対して反応する抗体が残っているため、アレルギー症状がおこるわけです。
 
その腸管壁に漏れ口がある状態になることは、良いように聞こえるかもしれません。なぜなら、その体内が更に多くのアミノ酸、必須脂肪酸、ミネラル、及び、ビタミンを吸収することができるように思われるからです。体がミネラルを吸収する場合、タンパク質と結合してゆっくりと腸管壁から吸収されなければなりません。このタンパク質はミネラルを血中に運ぶ役割を担っています。
しかし、腸管壁が炎症を起してLGSになった場合、ミネラルやビタミンを血中に運ぶためのたんぱく質にもダメージがおこり、結果として、ミネラル、及び、ビタミン欠乏症を来すことになります。
 
腸管壁炎症によるLGSが引き起こす7ステップ
 
1、腸管に炎症が起こると、適切に栄養素、及び、食物が吸収されず、疲労、及び、膨満が発症します。
2、LGSによって開いた穴から、大きい食物分子が吸収された場合、異物反応としての抗体が産生され食物アレルギー、および、関節炎、または、線維性筋肉痛のよう新たな症状が発症します。
3、腸管に炎症が起こると、栄養素を血液中に運ぶタンパク質も損傷を受け、栄養素欠乏状態が起こります。その結果、マグネシウム欠乏に引き起こされた筋痙攣、または、銅欠乏によって、血中の高コレステロール状態を引き起こします。
4、腸が担う解毒作用に障害が及び、結果として、化学物質や汚染物質が体内に侵入し、これらの物質に対する「過敏症状」が発症します。更に悪いことに、もうひとつの解毒組織である肝臓に負担がかかり過ぎて、十分な解毒が行われなくなります。
5、腸管に炎症が起こると、 lgA ( 免疫グロブリン A ) の保護膜が影響を受け、体内は、カンジダ属のように原生動物、バクテリア、ウイルス、および、真菌類から防御できなくなります。
6、腸管に炎症が起こると、バクテリア、および、真菌類は、容易に体内に侵入できるようになります。結果として、血液中にも容易に侵入し、感染の機会が増えることにもなります。
7、最も悪い症状は、抗体の形成です。自分の体の細胞に対して自己抗体を作るのと同じように、LGSによって、血中に入ってきた食物や汚染化学物質などの異物に対する抗体が作られます。抗体がそれらの異物に作用すると同時に、これらの抗体は我々の組織に作用を及ぼします。この体内反応が、慢性関節リウマチ、狼瘡、多発性硬化症、甲状腺炎などの自己免疫疾患の大きな原因になっていると思われます

by nutmed | 2010-08-05 10:55