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第842回 胃酸と吸収 消化酵素

もうこんな話題は話すだけでも暑くなりますが、昨日は各所で観測史上最高の気温をマークしたようです。
立秋をとうに過ぎて、本来なら秋に向けての虫の声がすこしづつ増えてくる時期なのに、一向に鈴虫の声が聞こえてきません・・・

胃酸が十分に酸性に傾いていない消化工程では、食材が十分に分解されないだけではありません。消化分解され液状になった栄養素が豊富は、栄養素が吸収される次の腸に消化された液体を送る前に強い酸で腸壁が損傷しないように、今度は十分にアルカリ性にしなくてはなりません。そのためにはセクレチンというホルモンを分泌させる必要があります。セクレチンは膵臓を刺激してアルカリ性物質である重炭酸塩を分泌させるためのホルモンですが、セクレチンを十分に分泌させる引き金もまた胃酸の酸度が十分に低い状態でなくてはなりません。加えて、脂肪、炭水化物の一部、消化されていないタンパク質を分解するために必要な様々な酵素の分泌のスイッチを入れるのも胃酸の酸度です。

自分自身で、毎日の便や体の状態を見る習慣をつけることで、胃酸が十分に酸性になっているか、また、その酸によって引き金が引かれ、炭水化物、たんぱく質、脂質を分解する酵素が十分に作られ分泌されているかを、ある程度確認することができます。
まず便を確認してみていつも水に浮くような人、便に脂の膜のようなものがこびりついている人は、膵臓で作られる脂肪を分解するための消化酵素が不足している可能性があるかもしれません。
今まで胃酸の昨日について紹介してきた中で、消化を助け、酵素の分泌の引き金になる酸を補う食事と、たんぱく質の分解に必要なペプシンを補う食事についてお話してきましたね。アメリカをはじめとする欧米では、胃酸の成分である塩酸(Hcl)とペプシンをカプセルに詰めたサプリメントで補う改善方法が行われますが、日本ではほとんど行われていないようです。以前は、アメリカでもペプシンの原料は豚、牛、羊の膵臓の組織から抽出された素材を使っていましたが、最近では植物由来のペプシンに類似した酵素を使うようになりました。日本では入手が難しい素材でもありますが、このような素材を使わなくても、パインアップルにふくまれるたんぱく質分解酵素(ブロメライン:Bromelain)やパパイヤに含まれるたんぱく質分解酵素(パパイン:papain)を用いることで、十分にたんぱく質の分解を促進することができます。
by nutmed | 2010-08-18 07:47