人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第847回 胃酸と吸収  機能を改善する素材 その1

暦のうえでの秋はとうに過ぎ、来週からは9月です。この猛暑の影響で旬の食材にも様々な影響が出始めているようで、マスコミ、メディアもこぞって「サンマが捕れない!」「サンマの価格が高騰!」を連日報道しているようです。私はそれほど大騒ぎすることもないとは思っている1人ではあります。確かに多少時期が遅くなるかもしれませんが、太平洋沿岸の水温がある程度下がれば、サンマはやってくると思っています・・。ただ、今年のサンマは泳ぐ距離が長くなるので、例年に比べて脂ののりは今ひとつかもしれませんね。

さて、今日から胃酸と吸収のテーマの最後を飾る、胃腸の働きにかかわる症状の緩和改善に有効なハーブ、ビタミンミネラルのテーマになります。

1、亜鉛・ビタミン・L-グルタミン
私の師匠でもあるアメリカのタホマクリニックのDr.ライトは、十数年前から胃腸の働き、特に粘膜の働きを改善する栄養療法メニューの中に、亜鉛、ビタミンA、LグルタミンとDGLを積極的に取り入れ、多くの患者の症状緩和改善に実績を見せています。今では、彼の方法はアメリカの栄養療法医師だけでなく、欧州、オーストラリアで栄養療法に従事する医師や臨床栄養士の多くが採用し実績をあげています。アミノ酸は食道から腸に至る消化器系臓器の粘膜を作る素材として重要な役割がありますが、特にグルタミンにはこれらの粘膜の新陳代謝には不可欠なアミノ酸でもあり、粘膜の再生や働きの低下の原因の1つでもあります。亜鉛には損傷した粘膜の再生を促進する働き、ビタミンAには粘膜の成長を促進する働きがあり、グルタミンとともに、健全な粘膜の形成と保護をサポートする大切な栄養素です。

2、クルクミン(Curcumin)

クルクミンは、ご存じウコンに含まれるフラボノイド成分です。相変わらず日本ではウコンは「お酒を飲む前に・・」で、肝機能の改善保護が定着しているようですが、ウコンの主要成分でもあるクルクミンには、強力な抗炎症作用、鎮痛作用があるほか、唾液、粘膜を保護する粘液の分泌を促進する作用があります。食道や胃腸の粘膜の損傷を治したり、強力な酸から胃粘膜を保護するための粘液の分泌を促進するために、クルクミンは有効な素材と言えます。
第847回 胃酸と吸収  機能を改善する素材 その1_d0070361_114441.jpg


3、カプサイシン(Capsaicin)
以前に日本の健康番組でも頻繁に取り上げられた、トウガラシに含まれる成分「カプサイシン」ですが、カプサイシンには胃腸の粘膜にあるセンサーを刺激し、脳の神経に作用して血液の流量を増加させる作用があります。言ってみれば火災報知機のようなものが胃腸の粘膜にあって、トウガラシにふくまれるカプサイシンがそのスイッチを入れることで血管を流れる血液量が増加するわけです。このときに血管を流れる血液量が増加するだけでなく、胃腸の粘膜を保護する粘液の分泌を増加させる作用を持ちます。ただ、カプサイシンは炎症を起こしている細胞の状態を悪化させてしまう可能性が少なくないので、逆流性食道炎や胃炎、胃潰瘍を起こしている人はカプサイシンの摂取は避けてください。
第847回 胃酸と吸収  機能を改善する素材 その1_d0070361_11452151.jpg


明日からの週末は8月最後休日になりますね。すでに始業している学校もあるようですが、来週の始業に向けてお子さんの体調、特にメンタルケアには十分配慮してあげてください。
それではみなさん、よい週末を!
by nutmed | 2010-08-27 11:51