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第912回 糖化抑制の素材 アミノグアニジン

1昨日から降り続いていた雨の影響と気圧配置がようやく秋めいてきたこともあって、昨日今日は気温が一気に晩秋を思わせる陽気になりましたね。体温調節が非常に難しくなる季節ですが、体調管理は万全に、早めの衣替え準備も忘れずにしてください。インフルエンザもタミフルに耐性を持ったウィルス株が発見されたということですし、この冬は一段と体調管理に注意が必要のようです。

今日のテーマはアミノグアニジンですが、その前に前回書き忘れたことがあるので1つ紹介しておきます。メトホルミンは乳酸を蓄積させやすいという報告がありますが、最近の研究では、以前に報告されているほど乳酸の蓄積が増えることはないという報告があります。また、メトホルミンを飲むときに乳酸の蓄積が心配な場合には、第909回で紹介しているL-カルノシンを一緒に飲むことで、乳酸の合成を抑えてくれます。日本でもアスリートやランナー、ボディビルダーのサイトで運動前後のL-カルノシンが有効であることが紹介されているようですが、これはL-カルノシンには乳酸の体内での合成を阻害する作用があるためです。

さて、それでは今日のテーマアミノグアニジンについて紹介します。
アミノグアニジンは、前回までに紹介したグアニジンに似た物質で、この10年ほどの間に世界中で様々な機能性が研究報告されています。アミノグアニジンが注目を集めた当初、動物実験によって、心臓の肥大を予防する作用が報告されて以来、イタリアのミラン大学の研究チームによって、HDL-コレステロールの低下作用およびHDL-コレステロールの酸化を阻害する作用があることが報告され、薬に匹敵する効果があることがわかりました。その後、アメリカ、欧州の研究者によって、糖化の過程で作られる物質の形成を阻害し、糖化最終産物(AGE)を抑制する作用があることが報告されています。
前回紹介しているグアニジン同様、アミノグアニジンは、2型糖尿病の合併症、白内障や末梢血管の損傷など、AGEが原因背景の1つとされる症状の予防、改善緩和には効果のある素材であることは、動物実験、人の臨床検討でも報告されています。2型糖尿病の人は、そうでない人に比べ糖化の進行度とスピードが2-3倍速く、AGEがつくられてしまうことによる目や腎臓などに対する合併症が、時間と治療の有無によって進みますが、アミノグアニジンの機能作用には、これらの進行を抑える作用があると考えられます。
これらに加えて、AGEによる皮膚の機能にも有効な素材でしょう。以前のブログで紹介しているように、AGEの進行によって皮膚の下にあり、皮膚の弾力や張りを保ち、シワや弛みに影響のあるコラーゲンの弾力性が低下しますが、アミノグアニジンには皮膚の弾性を向上させ、シワや弛みを予防、改善する働きがあります。
アミノグアニジンを飲むときの注意点として覚えておいていただきたいことがあります。
アミノグアニジンの摂取量の目安としては、成人男女で1日あたり300mgで、最大でも500mgを超えないようにしてください。また、アミノグアニジンの体内での代謝は比較的早く、4時間ほどで50-60%が代謝されてしまうため、1回あたりに50-80mgを、1日数回にわけて飲むことがお勧めです。
さらに、アミノグアニジンはビタミンB6の吸収を抑えてしまう作用が確認されているので、必ずビタミンB6を一緒に飲むことを忘れずに。

明日から終末。気温の変化と体調管理には注意して、みなさんよい週末を!
by nutmed | 2010-09-24 13:35