第929回 肥満を作り出す要因 男性ホルモン その5

南の島の雨の被害は尋常ではないですが、これも台風13号の影響だということです。この台風、今までにない大きさと強力な台風で、スーパー台風と言われているそうです。環境気象学の専門家の話では、これほどの大きな台風が発生することは非常に稀で、環境変化による可能性が高く、もはや地球温暖化ではなく、「地球高温化」の状態に入っているということです。
明日は私の今年2回目のセミナーです。準備も万端整いましたので、参加される方は楽しみにいらしてくださいね。事務局のほうから、会場のスペースを少し広げてもらったそうなので、余裕が多少できたということで、当日の急な参加も結構ですとのことです。

さて、今日は肥満を作り出す要因 男性ホルモンの最終回になります。昨日に続き、加齢に伴い、40歳以降から低下する男性ホルモンのテストステロン量の改善をする間接的な方法について紹介します。

2、間接的方法
直接的な方法では、男性ホルモンのテストステロンの量を増やすために有効な素材を見ていただきましたが、間接的な方法では、テストステロンが不必要に低下しないためと、テストステロンが適切に作られる状況を邪魔する背景を極力排除することが目的になります。
①大豆の摂取量を控える
大豆のたんぱく質に含まれるイソフラボンには、女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用がありますが、これがテストステロンの代謝に影響を与える可能性があります。決して、全く食べないほうがいいということではありませんが、1日に何丁もの豆腐や多量な豆乳、納豆を食べることは控えたほうがいいと思います。
②リグナンを積極的に摂取する
リグナンとは植物の実、花、茎、根に含まれているポリフェノールの1種類です。特に多く含まれているのが亜麻の実(フラックス)やゴマです。ゴマに含まれるセサミンもこのリグナンの1つになります。リグナンにはエンテロラクトンという物質が含まれていますが、このエンテロラクトンには、テストステロンを女性ホルモンのエストラジオール(3種類あるエストロゲンの1つ)に変換させるアロマターゼという酵素の働きを抑制する作用があります。つまり、エンテロラクトンが含まれるフラックスやゴマを積極的に摂ることで、テストステロンの低下を抑えることができることになります。
③ザクロを積極的に摂取する
エンテロラクトンと同じように、ザクロに含まれているエラジタンニンの中に含まれるウロリシンBには、アロマターゼを阻害する作用が確認されています。
④副腎にかかる負担要因を排除する
副腎という臓器は、ストレス、血糖、エネルギー生産、体温など、人間の命にかかわる多くの働きを担っている臓器ですが、ホルモンの生産にも重要な働きを持った臓器です。この副腎の負担が増加することで、加齢とともに低下するテストステロンの低下に拍車がかかり、肥満やメタボリック症候群のリスクが高くなるわけです。

今回で男性の肥満とホルモンのテーマは終了になりますが、テストステロンと言うホルモンは、うつ病、心臓病、前立腺肥大とがんにも深くかかわっているホルモンで、日本でも増え始めている、40歳を超えてからの男性の男性更年期症状の原因背景でもあります。いずれテストステロンと男性更年期についてはテーマとして取り上げる予定です。

それではみなさんよい週末を!
by nutmed | 2010-10-22 11:03