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第940回 マグネシウムと血圧 その4

昨日、東大の研究チームが、世界で初めて水素原子の画像を撮影することに成功したと言うニュースが飛び込んできましたが、すごいことですね!最近のノーベル賞と言い、日本の研究技術力にはまだ底力があります。国がダメなら、欧米なみに民間企業がもっと資金援助をする土壌を作るべきですね。

さて、今日はマグネシウムと血圧の4回目です。
アメリカのみならず、世界中の栄養療法や自然治癒医療に携わるプロフェッショナルには名の知れた、Dr.Julian Whitakerが1997年に書いた「Whitaker's Hypertension Report」という書籍があります。この10年間では私たち栄養療法に携わる人間にとっては、ミネラルと高血圧についての教科書と言ってもよいであろう書籍でもあります。
マグネシウムについて彼は以下のようにコメントしています。
「時に私は、マグネシウムというミネラルを最も好きなミネラルとして紹介をしているが、その背景には、マグネシウムが、少なくとも人間の体内で作用する325種類の酵素の働きに不可欠なミネラルであるだけでなく、命に関わる心臓循環器の働きに直接的にかかわるミネラルだからである。それに加えて、傷の治癒、睡眠、細胞の成長、妊娠にも直接間接的にかかわるミネラルでもある。高血圧と言う症状の多くは、心臓循環器の働きが正常でなくなることによって起きることは多くの研究者によって証明されているにもかかわらず、高血圧患者に直面している医師の多くが、その症状改善に最も効果のあるマグネシウムを使わないことは残念なことだ」

おそらく、このブログの読者の皆さんの中にも、マグネシウムが不足するようなことはないほど、緑黄色野菜や肉、魚に含まれているマグネシウムの量は十分ではないかと考えている人が少なくないと思います。
確かに食品の多くにマグネシウムは含まれているはずですが、植物の育て方(農法)・調理の方法・食事の仕方によって、マグネシウムの量だけでなく体内で吸収できる量は大きく変わります。
・マグネシウムの量に影響を及ぼす背景
1、植物が吸収できないほど大量のマグネシウム(ミネラル)が肥料として使われる
2、短時間成長させ、大量の収穫物を得る農法の進歩は、植物がマグネシウム(ミネラル)を十分に吸収できる時間を与えない
3、食材加工のプロセスによってマグネシウム(ミネラル)が含まれる部分(胚芽など)が削除される
4、水溶性のマグネシウム(ミネラル)は煮る、蒸す、茹でることで水の中に溶けだす
5、炭酸飲料や多くの加工食品に配合されているリンがマグネシウムの吸収を低下させる
6、脂質過剰の食事はマグネシウムの吸収を低下させる
7、過剰なカルシウム摂取によって、マグネシウム(ミネラル)の吸収が抑制されるとともに、尿からの排泄が促進される
8、塩分、カフェイン、アルコールの過剰摂取によってマグネシウム(ミネラル)の吸収が低下する
9、薬剤(利尿剤、ジキタリス製剤、ゲンタマイシン(抗生物質)、シスプラチン(抗がん剤)、免疫抑制剤)の長期服用によってマグネシウム(ミネラル)の排泄が促進される


これは身近なマグネシウムの吸収と排泄に影響を与える原因の1部ですが、このような背景でマグネシウムはもちろん、ほかのミネラルの不足招く原因があるわけです。
体内に吸収し、排泄を食い止めるためには、これらの原因背景を改めればいいわけですが、自分でどうしようもない原因もあることは事実ですね。 それではサプリメントでマグネシウムを補うのか? 確かにサプリメントでマグネシウムを補うという優先順位は高いとは思いますが、マグネシウムのフォームや飲むタイミングを考え、最適な状態でマグネシウムを摂取することも大切です。今年の4月のブログでマグネシウムの最適なフォームと飲むタイミングについて紹介していますので、こちらを参照ください。

週末は天気もまずまずのようです。私は先週収穫した自然薯のムカゴを使ったムカゴご飯に挑戦しようと思います。
それでは皆さん、よい週末を!
by nutmed | 2010-11-05 13:24