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第947回 ビタミンB12の不足について 症状

昨晩の雨の後、一気に大陸から冬将軍がやってきたような日本列島です。今朝の東京は快晴ですが、吹く風は北風で12月中旬の陽気です。
さて、今日からビタミンB12の不足による症状についてですが、その前にビタミンB12の吸収のしくみを復習の意味で説明したいと思います。
日本人の動物性たんぱく質摂取量は、戦後、劇的に伸びてきているので、ビタミンB12の不足はそれほどではないと思われる人がいるかもしれませんね。しかし、日本人よりも動物性たんぱく質の摂取量が多いアメリカ人の、ビタミンB12の体内蓄積量を調査検討した報告をみると、そうでもない現状があるようです。2000年にアメリカのタフツ大学(Tufts University)の研究チームが発表した論文によると、26歳から83歳までの男女について血液中のビタミンB12の摂取状況を調査した結果、約40%の人は不足の状態ではないものの、ボーダーラインにある状態で、いつ不足になってもおかしくはないこと、また16%は明らかに不足の状態にあったことを報告しています。 この原因と考えられる要因にはいくつかの背景があると思われますが、最大の原因はビタミンB12を吸収するためのプロセスがあるでしょう。 そこには、このブログでは何回も説明している胃酸がかかわってきます。胃酸とビタミンB12の吸収プロセスについては今年の7月のブログで詳しく扱っていますので、そちらを参照ください。 
下の図はビタミンB12が腸(回腸)で吸収される前に、胃酸と酵素の働きが不可欠になることを表したものです。
第947回 ビタミンB12の不足について 症状_d0070361_15281411.jpg

この図を見てもらうとわかるように、ビタミンB12が体内に吸収されるためには、ほかのビタミンに比べて少し複雑なプロセスを経ないといけないことがわかると思いますが、そのプロセスでの主役が、何度の紹介してきている胃酸になるわけです。
ビタミンB12の不足の症状が現れる原因の多くに、つまりビタミンB12の不足を作る背景には、胃酸の分泌量や働きが深くかかわっているということになるわけです。
次回からビタミンB12の不足による症状のことを紹介していきますが、その不足の背景のかなりの原因に、この胃酸がかかわっていることを理解しておいてください。
by nutmed | 2010-11-16 10:34