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第956回 感染症の予防 その1

先週の土曜日、日曜日はセミナーが連チャンで、さすがに喉も疲労しているようで、今朝から声がカスれ気味。
今日1日はおとなしくしていることにします。土曜日は茅ケ崎の友人のカフェで初めてのサロンセミナーでしたが、ゆったりとした空間の中でいつものセミナーとはまた違った趣の講義ができ、来年も継続していきたいと思います。日曜日は、日本サプリメント協会主催の医療従事者向けの専門講義でしたが、こちらも参加者が真剣に聴衆していただき、あっと言う間の持ち時間消化でした。年内は、来週末にサンフランシスコ郊外のコンコードで行われる南北アメリカ重金属学会でのセミナー講演を含めあと3回の講演が控えているので、喉は労らないといけません。

さて、季節がら、今日から少し感染症の予防についてお話していきます。
まず、カゼとインフルエンザを混同している人が多いと思われますので、両者の違いを少し説明してみましょう。 発熱、鼻水、くしゃみ、のどの痛み、関節の痛み、悪寒、吐き気など、現れる症状から見て風邪に似たものを「風邪様症候群」と言い、この中にいわゆる風邪とインフルエンザがあると考えればいいでしょう。風邪様症候群の中には、インフルエンザのほかに、気管支炎や肺炎などもはいります。
症状は風邪もインフルエンザも共通して似ているものがありますが、症状を引き起こす原因となるものが異なります。
実は風邪という病気はなく、熱が出たり、鼻やのどの炎症、関節などの痛みなどの症状を総称して「風邪症候群」としています。風邪症候群は、流行性感冒、インフルエンザ、咽頭炎、気管支炎、肺炎などのいくつかのタイプに分けられます。 下の図を参考にしていただくとわかりやすいかもしれませんね。
第956回 感染症の予防 その1_d0070361_1051785.jpg

ここで注意しなければいけないのは、風邪の原因の90%はウィルス(10%が細菌など)であることを考えると、風邪様の症状の原因がウィルスなのか細菌なのかを確認しないと、その後の治療、特に薬による症状の改善には効果がないということです。幸いにも、現在ではインフルエンザが感染したのかどうかを短時間で確認する検査方法があり、ほとんどの医療施設では、この検査でインフルエンザ感染の確認をして、ウィルスに有効な抗ウィルス剤を使います。一方で、風邪様の症状を訴える多くの人が、その症状の原因の9割がウィルスによるものにも関わらず、クリニックや病院で処方されてくるのはウィルスには効果のない抗生物質です。
現代の抗生物質は広範囲な細菌を殺菌するように設計されているため、ウィルスには効果がなくても人間に有益な乳酸菌も殺菌してしまう可能性があります。
ワクチン接種という方法で予防する選択肢と同時に、ウィルスに感染しない予防生活を十分に意識することと、症状の原因が細菌なのかウィルスなのかはっきりとしない段階で、不用意に抗生物質を飲むことはさけるようにする、少なくとも抗生物質が必要な場合であっても、腸内の乳酸菌の環境を整えるために、乳酸菌も一緒に処方してもらうことを強くお勧めします。
by nutmed | 2010-11-29 11:14