第969回 ビタミンKについて

いよいよクリスマスまでカウントダウンに入りましたね。12月に入ると世界中の友人、恩師、仕事の仲間からクリスマスカードが届き始め、先週末がピークになります。今年は昨年の78枚から102枚に増えました。アメリカとカナダでの仕事の知人が増えたためです。私も5年前から仕事では年賀状をやめ、12月中旬に出すクリスマスカードにしました。年始に挨拶をすることもいいのですが、今はメールというものがあるのと、12月のクリスマスの時期に、それまでの1年の感謝をカードに込めて、そして翌年の幸福を願ってカードにしたためています。
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さて、今日のテーマはビタミンKについてです。ビタミンDに続いてアメリカでは、摂取量が見直されつつあるビタミンの1つです。
ビタミンKは別名、ビタミンK1、フィロキノン(ビタミンK1)、メノキノン(ビタミンK2)、ネメジオン(ビタミンK3)とも呼ばれています。
ビタミンKが多く含まれる食材は、ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、カブ、緑茶、牛肉肝臓、卵黄、全粒小麦粉、オートムギ、大豆、ジャガイモ、バター、チーズ、アスパラガス、トマト。特にホウレンソウには多く含まれています。
ビタミンKは脂溶性ビタミンの1つで、広範囲の食物から摂取できるほか、腸内細菌によって合成されるビタミンでもあります。胆液、膵液から吸収され、食事から摂取した脂肪によって吸収が高めら、吸収されたビタミンKは、リンパ管を通して「カイロミクロン」という極微小な脂肪粒子によって体中へ運ばれます。カイロミクロンはコレステロールとも密接な関係にある物質なので、過激なダイエットを行うことでビタミンKの吸収は落ちてしまい、ビタミンKの不足の症状が現れることが少なくありません。

ビタミンKは適度に光に熱に安定していますが、酸、及び、アルカリに対しては不安定なビタミンです。
食物から得られるビタミンKの多くは、K1(フィロキノン)の形で、腸内細菌が合成するビタミンKはK2(メノキノン)の形で、そして、薬などで用いるために合成されるビタミンKはK3(ネメジオン)の形で存在しています。因みに薬で処方されるビタミンK3(ネメジオン)は、体内に摂取された後、腸内細菌によってビタミンK2(メノキノン)に変換されて活性を持つので、ネメジオンを処方され服用する時には乳酸菌を補うことをお勧めします。

ビタミンKは、傷などによって出血した血液が固(凝固)まる際に必要不可欠なビタミンで、「フィブリン」というたんぱく質が重要な役割を担っています。この「フィブリン」を生産する際に、「トロンビン」「プロトロンビン」というたんぱく質が必要になり、ビタミンKは「プロトロンビン」を合成する際には必要不可欠なビタミンです。
また、ビタミンKにはグルタミン酸の代謝、骨そしょう症、抗ガン作用があることがわかっています。
ウサギ、リス、ねずみなど多くのげっ歯類の動物が持つ毒性の中には、ビタミンKの活性を抑制させる物質が少なくないことから、これらの動物に噛まれた場合、血液が凝固しなくなり出血多量による死にいたることがあるので要注意です。
働 き
①手術前および手術中の出血を予防
②出産時の出血を予防
③重度の火傷などにともなう出血を予防
④生理の際の出血過剰
⑤生理痛軽減
⑥体内pHのバランス調整


ビタミンKは、傷、鼻血などによる過度の出血のほか、クローン病、潰瘍性大腸炎、寝小便、血友病、月経困難、月経過多、痔、及び、膵嚢胞性繊維症の予防改善に効果があります。

次の様な場合にビタミンKが不足しているため補給が必要
①腸の状態が悪い場合
②腸に疾患を持っている場合
③抗生物質の多用
④肝臓病
⑤グルコース6リン酸(G6PDH)の不足
⑥膵嚢胞性繊維症
⑦慢性的な下痢
⑧慢性的な腸障害
⑨手術前
⑩妊娠後期
⑪授乳期


by nutmed | 2010-12-20 15:15