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第T19回 ヨウ素について

被災地の復興に向けた動きが徐々に見え始めたようで、多少安心しています。TVでは、ツイッターやmixi、などのデジタル情報が、災害地救済、支援に活躍していることを報道しています。これは私も同感ですが、これからどれほどの時間がかかるのかはわかりませんが、被災地の復興も、災害に遭った人たちの心の復興も、人の力にかかっていると思います。 日本人全員が、彼の地の復興に向けて心を一つにすることが大切だと思います。

さて、先日のブログで紹介しました、ヨウ素の摂取について、私のドイツの師匠から連絡がありましたので、再度紹介しようと思います。
まず、人の甲状腺が代謝できるヨウ素の形は、「安定型ヨウ素」であることは間違いありません。したがって、現在福島県の避難地域からの避難者に、原発から放出された放射性ヨウ素131の影響を予防するために、厚生労働省が対応配布しているのは安定型のヨウ素(ヨウ化カリウム)です。

一方、ルゴール、イソジンなどに含まれるヨウ素は安定型のものではないため、吸収されてもそのままでは代謝され難い状態ですが、皮膚からの吸収を前提として、これらの安定していないヨウ素が皮膚に接触することで、安定型のヨウ素に変化するようです。その比率は条件によってもことなりますが、平均して25%ほどは皮膚から吸収された後に安定型ヨウ素として代謝されるとのことです。


ここでわたしたちの周囲にあるヨウ素について説明しておきます。

①医療分野で使われるよすヨウ素
・ヨード欠乏症治療安定型ヨウ素(ヨウ化カリウム)
・バセドウ氏病・甲状腺がん等治療薬品
・CTスキャン造影剤
・消毒薬(ヨードチンキ・ポピドンヨード)
・口腔洗浄剤(うがい薬・ルゴール・のどスプレー)
・一部の感冒薬
・ヨードシャンプー(獣医科用)
②化学分野のヨウ素
・写真薬(フィルムの感光乳剤)
・洗剤
・除草剤
・肥料
・偏光サングラスの皮膜
・実験用ヨウ素液
・防カビ剤
③飼料などのヨウ素
・養鶏用(ヨード卵光は有名)
・愛玩小鳥用(補助飼料のボレー粉など)

ヨードを含む食材
・コンブ、ワカメ、ヒジキ、モズク、天草など
・焼き海苔、生のり、海苔の佃煮
・天草加工品→寒天、ところてん、羊羹、その他寒天使用食品
・昆布加工品→佃煮、おぼろ昆布、昆布茶
・昆布だし汁、昆布エキス→うまみ調味料、ダシのもと、各種合わせ調味料、インスタント味噌汁、だし入り醤油・味噌
・たら(特に豊富)→干したら、魚肉練り製品(かまぼこ、はんぺん、ちくわ等)
・貝、エビ→関連加工物
・青魚(さば・いわし・かつお・ぶり・にしん)
・赤魚(まぐろ・さけ・ます)→左記魚介類の加工品、缶詰、ツナ缶詰
・海水から作った塩(日本で一般的な塩)
・ヨード添加塩(ヨーロッパなどで流通)
・牛乳
・ヨード卵
そのほかヨウ素が含まれている食材
・清涼飲料水 昆布エキスが含まれているもの
・加工ヨーグルト
  甘味の加えられたヨーグルトの一部には、とろみを出すために寒天が添加されているものがある
・その他昆布エキス、うまみ調味料の入ったもの
  もはや日本では入っていないものを探すのが困難な状況。インスタント味噌汁やポン酢、各種タレ類は勿論、カップラーメンやスナック類にも。
・ヨード塩を含む外国食材
  ヨーロッパなどの内陸国では、一般に岩塩を使用する。しかし岩塩にはヨウ素が含まれていないことに加え、日本と違って海藻を日常的に摂取する食習慣が乏しいため、深刻なヨウ素欠乏症に陥りやすい(モンゴルやアルプスなどが有名)。そのためヨウ素含有塩が一般に流通し、使用されるようになってきた。だから塩分を多く含む食品には(サラミ・ベーコン・ソーセージ・ポテトチップスなど)微量のヨウ素が含まれている場合が多い。

by nutmed | 2011-03-22 12:17