第T53回 ビタミンB12 その3

第T53回 ビタミンB12 その3_d0070361_14165139.jpg梅雨入り後初めての晴れ間の東京です。茶番劇を見せられた翌日には、すがすがしい空がせめてもの慰めです。今日は東京でも珍しく午前中に、iPhoneの「ゆれくるコール」がなったと思ったら、震度3ほどの地震がありました。今週は仕事で外出すると、行く先々で「最近豆乳を飲み始めましたよ!」という声をかけられることが多くなりました。先週まで続けていた放射線から身を守る方法で紹介した、大豆のゲニステインとBBIのところを読んでいただいているようです。

さて、今日はビタミンB12の3回目です。
以前、栄養カウンセリングを行っている神尾記念病院と青山外苑前クリニックに来られたクライアントの中に、日本ではあまり話題にはならない、睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん、DSPS:Delayed sleep-phase syndrome)の症状を持った男性女性が1人づついらっしゃいました。この症状は、夜中にならないと眠りにつくことができないけいこうが強く、その影響で朝起きることができない状態です。厄介なことに、多くのDSPSの方は、普通に睡眠時間を必要とするので、寝入りが遅くなる分、起きる時間も繰り下がって遅くなるということが少なくありません。睡眠薬、メラトニン、光療法など様々な試みをするも、良好な治療結果が出てこないことも事実です。以前、私の師匠のDr.ライトに、DSPSの症状改善に有効な方法を教えてもらった中にビタミンB12の摂取があり、この2人のクライアントにカプセルのビタミンB12と、1週間に1回のビタミンB12の筋肉注射をお願いしてみたことがあります。2カ月間ほどビタミンB12を経口と筋肉注射で摂ってもらったところ、残念ながら完全に症状が改善するところまでは至りませんでしたが、2人ともに以前に比べて寝入りの時間が平均で2時間は早くなっています。女性については血液中のビタミンB12の検査をしていませんが、男性についてはビタミンB12摂取の前と2週間後と1ヶ月後の数値を確認しており、実施前に比べて3倍ほど高くなっています。その後も男性のクライアントのケアはしていますが、今も定期的にビタミンB12の筋肉注射をしてもらっています。
DSPSの症状改善にビタミンB12が有効である可能性については、今から20年前に、日本の名古屋大学神経科の研究チームが報告をしています。DSPSをはじめとする睡眠障害の全てにビタミンB12が有効であるのかはわかりませんが、少なくともビタミンB12が、脳神経の働きには欠かせぬビタミンの1つであることを考えると、睡眠という脳神経がコントロールする行動にもビタミンB12がかかわっているということは間違いないことです。

明日は6月はじめての週末です。 そうやら梅雨の晴れ間が期待できそうですね。
私は我が家に転がり込んできた子猫の里親探しで駆け回る週末になりそうです。

それでは皆さんよい週末を!
by nutmed | 2011-06-03 17:19