2011年 06月 06日
第T54回 ビタミンB12 その4

さて、今日はビタミンB12の4回目です。
今までに、ビタミンB12は脳の神経の働きに深くかかわっていることと、ビタミンB12の過不足は、単純に血液中のビタミンB12の数値が正常範囲に入っていれば、ビタミンB12は十分足りているということではないことを説明してきました。今日紹介するうつ病とビタミンB12の関係もその中の1つだと思います。

ビタミンB12とうつ病、またはうつ様症状とのかかわりについて検討された研究報告は少なくありません。2003年にフィンランドの研究チームによる発表では、ビタミンB12の血液中濃度が高いと、処方薬だけでなく、栄養療法に対する反応が良好になることが報告されています。 ビタミンB12とホモシステインの血液検査は保険が適用にはなっていますが、今日紹介したような症状での保険は適用にはならないと思います。ただ、ビタミンB12とホモシステインの数値が物語ってくれる体内環境の情報には、非常に有益な情報が込められていることを考えると、何かのチャンスに検査を受けてみる価値は十分にあると思います。
私事で恐縮ですが、我家のガレージで誕生した子猫4匹の里親が2か所決定したのですが、あと2匹里親が決まらずにいます。私のブログの読者の中にはどうも猫好きの方も多いそうなので、もし里親になってもいいという方がいましたらご一報ください m(_ _)m nutmed1@gmail.com


