第T59回 解毒について その4

第T59回 解毒について その4_d0070361_771344.jpg今朝の東京は太陽が顔を見せてくれるかどうかの、ギリギリの曇天です。雨は1日を通して大丈夫のようです。今日で6月も半ば過ぎです。今年は311の大きなインパクトがあり、日常生活にも多大な影響があるためか、例年よりも時間の流れは少し遅く感じます。最近感じることは、忘れ去られることへの恐怖です。震災地の方々が、時間の流れとともに被災地の状況が忘れられ、国民の関心がなくなることを最も恐れていることは、阪神淡路、中越の震災と同様です。それにも増して、原発事故の影響収束しておらず、今も継続wしていることを我々は忘れてはいけないと思います。そして、決して大げさな話ではなく、確実にその影響は衣食住という日常生活の中に深く根をおろしてしまっていることを認識し、考えられる予防策を講じるべきだと思います。

さて、今日は解毒の4回目です。前回に続き、体内環境に影響を与える可能性の高い重金属の素性とその影響、そして排泄に有効は栄養素を紹介します。

4、カドミウム
・体への影響
呼吸機能障害、腎臓機能障害、食欲、及び、臭覚障害、心臓血管の機能障害(低血圧/高血圧)カルシウム代謝の抑制
・環境からの要因
軟水、煙草の煙、大気汚染、魚貝類、お茶、骨粉、塗装ペイント、溶接の溶剤
・蓄積し易い細胞組織
肺、肝臓、腎臓、心臓及び血管、脳
・過剰による毒素症状
高血圧、低血圧、肺気腫、腎臓機能障害、嗅覚欠乏、食欲不振
・排泄作用を持つ栄養素
カルシウム、銅、セレン、システイン、メチオニン、亜鉛、ビタミンC、アミノ酸

5、バリウム
・体への影響
確認されていない
・環境からの要因
汚染された水
・蓄積し易い細胞組織
確認されていない
・過剰による毒素症状
心臓血管の機能障害、高血圧
・排泄作用を持つ栄養素・食材
カルシウム、消化酵素(パパイン、ブロメライン)抗酸化物質(ビタミンA,C,E)

6、ヒ素
・体への影響
酵素の生産障害(酵素の生産を抑制する)
・環境からの要因
石炭、発電所、精錬業者、殺虫剤及び、除草剤、海洋生物、及び、魚貝類
・蓄積し易い細胞組織
体内のほとんどの細胞組織
・過剰による毒素症状
吐き気、下痢、口及びのどの炎症、腹痛
・排泄作用を持つ栄養素
亜鉛、ビタミンC、E、A、システイン、メチオニン、セレン

7、アルミニウム

・体への影響
骨の形成阻害、セレン、カルシウム、及び、リンの吸収阻害
・環境からの要因
食品添加物、塩、胃薬、制汗剤、アルミニウム調理具、アルミホイル(調理用)、水道水
・蓄積し易い細胞組織
骨・脳・胃
・過剰による毒素症状
骨軟化症、アルツハイマー性痴呆症(可能性)、胃腸の炎症、くる病、けいれん
・排泄作用を持つ栄養素
カルシウム、ビタミンC、システイン、メチオニン

by nutmed | 2011-06-15 07:30