2011年 06月 15日
第T59回 解毒について その4
さて、今日は解毒の4回目です。前回に続き、体内環境に影響を与える可能性の高い重金属の素性とその影響、そして排泄に有効は栄養素を紹介します。
4、カドミウム
・体への影響
呼吸機能障害、腎臓機能障害、食欲、及び、臭覚障害、心臓血管の機能障害(低血圧/高血圧)カルシウム代謝の抑制
・環境からの要因
軟水、煙草の煙、大気汚染、魚貝類、お茶、骨粉、塗装ペイント、溶接の溶剤
・蓄積し易い細胞組織
肺、肝臓、腎臓、心臓及び血管、脳
・過剰による毒素症状
高血圧、低血圧、肺気腫、腎臓機能障害、嗅覚欠乏、食欲不振
・排泄作用を持つ栄養素
カルシウム、銅、セレン、システイン、メチオニン、亜鉛、ビタミンC、アミノ酸
5、バリウム
・体への影響
確認されていない
・環境からの要因
汚染された水
・蓄積し易い細胞組織
確認されていない
・過剰による毒素症状
心臓血管の機能障害、高血圧
・排泄作用を持つ栄養素・食材
カルシウム、消化酵素(パパイン、ブロメライン)抗酸化物質(ビタミンA,C,E)
6、ヒ素
・体への影響
酵素の生産障害(酵素の生産を抑制する)
・環境からの要因
石炭、発電所、精錬業者、殺虫剤及び、除草剤、海洋生物、及び、魚貝類
・蓄積し易い細胞組織
体内のほとんどの細胞組織
・過剰による毒素症状
吐き気、下痢、口及びのどの炎症、腹痛
・排泄作用を持つ栄養素
亜鉛、ビタミンC、E、A、システイン、メチオニン、セレン
7、アルミニウム
・体への影響
骨の形成阻害、セレン、カルシウム、及び、リンの吸収阻害
・環境からの要因
食品添加物、塩、胃薬、制汗剤、アルミニウム調理具、アルミホイル(調理用)、水道水
・蓄積し易い細胞組織
骨・脳・胃
・過剰による毒素症状
骨軟化症、アルツハイマー性痴呆症(可能性)、胃腸の炎症、くる病、けいれん
・排泄作用を持つ栄養素
カルシウム、ビタミンC、システイン、メチオニン