人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第T64回 消化吸収の働きは十分か?

第T64回 消化吸収の働きは十分か?_d0070361_6183226.jpg 今朝の新富町は朝から気温は上昇中です。今日は午前中に30℃を超える予報がでています。この夏は原発の影響で、節電モードに入っており、エアコン、クーラーの使用を控えるマインドコントロールが十分に行きとどいているようです。しかし、熱中症や熱射病など、体内に熱が異常に溜まってしまうような危険が高くなったときや、自覚症状がでているときには、節電モードのことは忘れ、とにかく体温を下げることを行うべきです。それに加え、水分は意識して補給するようにしましょう。各自治体では、街中避暑地と称して、公営の施設がエアコンを利かせていつでもウェルカムの状態を作っているようですから、そんな施設の場所を事前に確認しておき、利用することもいいですね。

さて、今日から、消化と吸収の状態を確認する便検査について紹介をしたいと思います。
このブログでは、頻繁に消化分解、吸収、代謝の重要性については紹介していますが、もう少し詳しく、客観的に便という、皆さんの食べた食材の残骸を分析することで、今の体内環境、消化と吸収の状態がどのようになっているのかを確認することも大切なことです。

これから紹介する便検査は、日本の病院やクリニックではあまり馴染みのない検査、少なくともこの30年ほどでこれらの検査を実施するドクターがほとんどいなくなったと言ってもいいかもしれません。しかし、アメリカやオーストラリア、欧州の医療施設、特に栄養療法を実践するドクターの間では、ほぼ日常的に確認する検査です。その理由はいたって簡単で、食べたものの残骸である便の中にどのような酵素、脂質、たんぱく質、有機酸が含まれているかを確認することで、本来便の中に現れてはいけないものや、過剰にあってはいけないもの、本来なければいけないものを直接確認することができるからです。また、血液や尿では十分な確認ができないものでもあります。最初からこんなことを言ってしまうのも何ですが、これから紹介する便検査のlことを、日本のクリニックや病院のドクターにお願いしても、検査を実施する施設がすでに日本にはないかもしれません。検査自体はむずかしい検査ではなく、いわゆる検査センターであれば、どこでも分析する技術はあるようなものばかりです。もし、便の検査に興味がある場合には、いずこかの病院、クリニックで時間をかけてドクターにお願いしてみるといいかもしれません。検査自体はアメリカの検査センターではポピュラーな検査なので、日本の一部のクリニックではアメリカへ便を送って分析してくれるところもあるようですが、自費で数万円という検査なので、あまりにも生活感のない価格です・・・ 神尾記念病院と青山外苑前クリニックでの栄養カウンセリングに、どこかのクリニックで受診したというこの便検査の報告書を持参されるクライアントが、月に数人いらっしゃいますが、せっかく大金を支払い受診した検査であり、何よりも消化吸収の重要な情報がそこに詰まっているにもかかわらず、受診したクライアントさんがその検査の意味と結果からの適切な師栄養や運動のアドバイスを受けていないのは残念です。

・便中トリグリセライド(中性脂肪)
トリグリセライドとは、簡単に言えば「脂肪」です。脂肪の中でも「中性脂肪」と呼ばれるものです。検診のときにはこの数値で一喜一憂する方も少なくないはずですね。このトリグリセライドは、食べた食物が分解されて体内に入ってくるもの(外因性)と、人間の肝臓で合成されるもの(内因性)の2つがあります。
トリグリセライドは肝臓の働き、LDL―コレステロール(悪玉コレステロール)の状態、膵臓の働きを反映する指標で、便中のトリグリセライドが持つ情報は非常に有意義な情報と言えます。
この検査によってトリグリセライドの数値が高い場合、食物やサプリメントの吸収の働きが低下しており、栄養素の吸収が不良である可能性があります。原因として考えられることは・・・
①糖尿病
②胃酸が不足している
③膵臓の働きが低下している
④胆汁中のミネラルが不足している

・便中キモトリプシン
キモトリプシンは食べた物を分解消化するために必要な消化酵素の1つです。キモトリプシンはたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)と呼ばれており、たんぱく質、特に、動物性のたんぱく質の分解消化をする働きのある酵素で、消化の働きの状態を反映します。

・この検査によってキモトリプシンの数値が高い場合、何らかの原因で急激に腸が動き、栄養素の吸収ができなくなることで、頻繁な下痢をもよおします。原因として考えられること・・・・
①急性膵炎
②膵液の不足
③腸内細菌の環境が変化しアンバランスになっている
④細菌、寄生虫の感染
⑤真菌類(カンジダ菌、イースト菌)の異常繁殖
⑥食物性繊維の過剰摂取
⑦食物アレルギー
⑧ストレス
⑨甲状腺の働きが低下している
⑩消化不良
⑪ビタミン・ミネラルの欠乏
以上のほかに、異常繁殖した大腸菌や真菌類(カンジダ菌、イースト菌)が作り出すプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)によって数値が高くなることも考えられます。

・この検査によってキモトリプシンの数値が低い場合、原因として考えられること
①水分の過剰摂取
②胃酸が不足している
③食物性繊維の過剰摂取
④砂糖、小麦、白米など精製漂白された食品の過剰摂取
⑤腸内細菌の環境が変化しアンバランスになっている
⑥食物アレルギー
⑦ストレス
⑧ビタミン・ミネラルの欠乏
⑨甲状腺の働きが低下している
⑩慢性膵炎



by nutmed | 2011-06-22 08:04