第T70回 ストレス耐性を高める緑茶のテアニン

第T70回 ストレス耐性を高める緑茶のテアニン_d0070361_1114431.jpg この時期になると「早いものでもう半年すぎちゃいましたね・・」という話をあちこちで耳にしますね。 それでも実感としてはhんとうに早いです。特に今年は前半で色々なことが日本を襲いましたので、例年以上に時の進みは早いですね。





さて、今日から7月ですが、相変わらず震災と原発の爪痕や影響は、予想以上に国民の日常生活に大きな影を落とし続けています。暑くて食欲もなくなり、おまけに節電節電と掻き立てられ、かといって扇風機は軒並み家電量販店、通販サイトからこの2-3日で姿を消し売り切れ状態。 ここへきてこの猛暑が体に与える物理的精神的なストレスによって、ストレス耐性は益々低下する可能性があります。
そんな中、水分補給とともにストレ耐性を高めてあげるために有効な素材が緑茶に含まれるテアニン(Theanine)です。
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L-テアニンは茶から抽出されたアミノ酸ですが、皆さんが一般的に知っているアミノ酸のように、たんぱく質を合成するアミノ酸ではなく、遊離型アミノ酸と言われるいアミノ酸になります。テアニンは緑茶に豊富に含まれるほか、キノコの中にも含まれる種類があります。緑茶には1-2%のL-テアニンが含まれることが分かっていますが、緑茶のほか、ウーロン茶、紅茶にも含まれることが確認されています。これは、テアニンが茶葉の発酵工程でも損傷を受けないということです。
テアニンは、日本の研究者によって発見され、素材も世界中のほぼ100%を日本のメーカが供給しています。テアニンは、細菌やバクテリア感染の際に、最初に体内で動き出す免疫システムを促進する作用があることは報告されていますが、テアニンは人間の血液脳間膜を通過し脳細胞へ運ばれると、アルファ波が増加しはじめることがわかっています。その他テアニンの働きには、GABA(γ-アミノ酪酸)の増加作用、ドーパミンの生産増加作用も報告されていることから、ストレスによって低下する脳の働きを向上させるだけでなく、鎮静作用も確認されているので、これからの猛暑の中、補充する水分の多くをお茶で賄うことは有効な手段だと言えるでしょう。
1日あたり230mgのテアニンを摂取すると有効であると考えられていますが、この量は5-6杯(42mg/杯)の緑茶を飲むことで得られる量となります。


さて、明日から7月最初の週末ですね。 企業を巻き込み日本の節電動向は益々厳しくなると思いますが、節電は美徳ではないので、体温が上昇し熱中症の症状が感じられたら、無理せず遠慮せずエアコンのスイッチをオンにしましょう。

それでは皆さんよい週末を!
by nutmed | 2011-07-01 14:02