2011年 07月 21日
第T81回 栄養医学トピックス ブルーベリーがダイエットに有効
さて、気持ちを変えて、今日はブルーベリーが脂肪蓄積を抑制するという話です。
今年の4月に米国のワシントンDCで行われた科学者が集う会(Experimental Biology, 2011)でTexas Women's Universityの研究者が、マウスの実験によって発表したものですが、ブルーベリーに含まれるポリフェノールを与えたマウスでは、脂肪細胞における脂肪の形成が抑制されることがわかりました。これはブルーベリーのポリフェノールが、脂肪細胞の増加(分化)に影響しているものではないかとコメントしています。実験の結果、最大で74%の脂肪形成抑制効果がみられ、なおかつこの作用はポリフェノールの量に依存することがわかり、ポリフェノールの摂取量が増えることによって、脂肪細胞が減ることもわかりました。
とかく目の機能性果実として日本でもポピュラーになったブルーベリーですが、この実験結果から想像するに、人間の脂肪細胞の形成抑制効果も十分見込めれるのではないかと考えます。
ただし、人によってはブルーベリーのポリフェノールの1つでもあるアントシアニンが、胃を刺激しすぎて胃痛を起こすこともあるので、量には十分留意してほしいですね。