第T88回 サラダバー症候群 硫黄不耐性 その1

第T88回 サラダバー症候群 硫黄不耐性 その1_d0070361_11252210.jpg 皆さんは、昨日の各テレビ局のニュースで、アナウンサーが「1時間あたり1万ミリシーベルトの放射線が確認された・・」という報道を耳にした時何を感じたでしょうか?我家では家族全員が愕然としただけでなく、本格的に自分たちの身を守る策を考える時期かもしれないと全員が感じました。このニュースが出た後に出されたおなじみドイツ気象局の放射線の飛散予想図を見る限り、従来の放射線飛散拡大範囲よりもはるかに広くなっており、この数日間で本州西から九州の70%を覆うまで広範囲に放射線が飛散する予想が出ています。マスコミメディアは言うに及ばず、国民の記憶の中から放射能汚染が未だに継続していて、我々全員がその渦中にいることが日ごとに薄れているように感じます。「がんばろう日本」も大切なことですが、自分の体に迫りくる目に見えない影響から、身を守ることを真剣に考えることはもっと重要なことですね。

さて、今日から数回にわたって「サラダバー(Salad Bar Syndrome)」について紹介をします。
日本でもネットで、サラダバー症候群を検索すると、それが硫黄に対する反応が強くなる、不耐性の状態を表す言葉であることがわかると思います。
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なぜ、サラダバーと硫黄が関係するのでしょうか? 
硫黄(化合)成分は、保存剤、防腐剤、漂白剤、発色剤、酸化防止剤として食品添加物のカテゴリーで広く使われています。これらのカテゴリーで、日本で使用が許可されたいる硫黄化合物には、亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウムがあります。 日本でも欧米でも、レストランのサラダバーに並ぶフレッシュな野菜や果実の色落ち防止と発色効果、バクテリアの繁殖防止、エビやカニの色素沈着防止、ドレッシングの酸化防止、防腐剤として、ポピュラーに使われています。このように、サラダバーには硫黄成分が豊富に存在していることから、「サラダバー症候群」と呼ばれるようになりました。このほか、皆さんの身近で使われている硫黄成分は、赤ワインの防腐剤が有名ですね。
さて、硫黄成分に対する不耐性が高くなり、体がある種のアレルギー反応を示すことで、吐き気、下痢、頭痛鼻炎、くしゃみのほか、気管支炎、ぜんそく様症状、呼吸困難などの症状が現れます。ぜんそく症状を持つ人の1割程度が硫黄成分に不耐性を示すと言われているため、主治医に「硫黄成分が含まれた食材や添加物の摂取は避けるように・・」と指示されることが少なくありません。
もちろん硫黄は添加物意外にも、多くの食材に含まれていますが、ニンニク、タマネギ、キャベツ、ブロッコリー、ネギ、芽キャベツ、ニラと言った臭いの強い野菜や豚や牛の肉にも豊富に含まれています。また、しステイン、メチオニン、タウリンなど、人間の生命を支えるアミノ酸の多くが硫黄で構成されています。

これらの野菜を食べた時、食品添加物として硫黄成分が添加された食材を食べたり飲んだ時、赤ワインを飲んだ時、またはレストランのサラダバーで元手を取ろうと思って何皿もおかわりをした時に、もし、くしゃみが出たり、鼻がムズムズしたり、鼻が詰まったり、頭が痛くなったり、呼吸が苦しくなったり、咳がでるようなことがあったり、しばらくしてお腹がゴロゴロしてきてその後に下痢をするようなことがあったならば、いつものことだと流してしまわずに、この際真剣に硫黄不耐性の有無を観察して確認してみるといいかもしれないですね。
方法は至って簡単で、上記のような食材を食べた時に、上記のような症状が出るか出ないかを、何回かの食事で観察確認してみることです。 もし、今何かの症状でクリニックや病院に通っているなら、主治医にお願いして、尿中(24時間の蓄尿)の硫黄を検査してもらうこともできると思います。

次回は硫黄耐性が起こる背景です
by nutmed | 2011-08-02 14:54