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第T93回 リポ酸について その2 老化(糖化)抑制

第T93回 リポ酸について その2 老化(糖化)抑制_d0070361_958830.jpg 昨日の夕方、メールのフォルダの件名に「訃報」という文字が挙がっていたので、気持ちがザワザワしつつ開封すると、大学時代に仲の良かった同じ歳の友が、末期の結腸癌で昨日未明に逝去したとの連絡でした。調度1年前の同窓会で元気な姿を見ていただけに、信じられないという気持と、残されたご家族の悲しみを察すると、まだまだこれからの人生だったはずなので、非常に残念です。 この10年、毎年9月には人間ドッグに入っていますが、今年は念入りに診てもらうことにします。皆さんも、改めて、日常の体内環境管理と「早期発見」を肝に銘じてください。


さて、今日はリポ酸の2回目,今回のテーマは、リポ酸がどのように細胞の老化を改善するかについてです。
ちょうど、9月10日に私の今年3回目の公開セミナーで取り上げるテーマが「糖化」ですが、細胞の老化にダイレクトに関係しているこの糖化の改善にもリポ酸は不可欠な素材と言えます。
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リポ酸は、ミトコンドリアがエネルギーを生産する際の酵素反応を促進するための、補酵素として働き、エネルギーの生産効率をあげる作用も持っています。このエネルギーは、60兆個の細胞が、正しく働き機能するためには不可欠であると同時に、細胞の衰え、老化にも直接的に関わります。 リポ酸が細胞への酸化ダメージを抑えることによって、ミトコンドリアのダメージを軽減し、ミトコンドリアのライフサイクルが低下すること改善予防してくれます。2010年9月、カリフォルニア州オークランド小児病院の研究チームが、ラットを使った実験で、リポ酸とL-カルニチンを投与することで、代謝が最適化し、DNAの損傷を予防することを報告しています。彼らは同時に、ミトコンドリアの老化ダメージを抑えることを確認しています。
2008年6月に、オレゴン州ポートランドの退役軍人メディカルセンターの研究チームが、リポ酸がグルコース代謝を促進するとともに、インスリンに対する感受性を向上させる作用があり、結果として血糖値を下げる効果があることを報告しています。
この発見は、リポ酸が、たんぱく質と糖が結合する糖化によって生じる、最終糖化産物(AGEs:Advanced Glycation End products)を抑制する効果があることを確認したことにもなります。つまり、インスリンの感受性が向上して、糖分の代謝が高くなれば、不用意に糖化反応が起きず、AGEsの生産が抑制されるということです。

糖化の最終産物であるAGEsは、心臓循環器の機能障害、記憶力・集中力の低下、眼病、および細胞のがん化という慢性化することによる症状のほか、炎症や痛みの発生にも間接的に関わる機能成分でもあります。

こうしてリポ酸の作用効果をみると、老化(糖化)抑制には欠かすことのできない素材であることが、改めて確認できたかと思います。
by nutmed | 2011-08-09 13:25