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第T107回 アレルギー症状改善食事指導の難しさ

第T107回 アレルギー症状改善食事指導の難しさ_d0070361_6504531.jpg 昨日のブログで、ドイツのドクターから、爪と毛髪分析による日本人のセシウム濃度が、今後高くなることについてのメッセージを紹介したばかりですが、昨夜遅く、9人の新た体内ミネラル分析報告書がとどきました。9人のうち、4人の人からセシウムが高濃度に検出されています。この4人の中には、10歳と12歳の子供が含まれています。 
少し前までは、牛肉、米をはじめとする食材、食品から検出された放射性物質の状況を、各自治体をはじめ、マスコミメディアが公表報道していたように思いますが、ここへ来て、その情報があまりにも減少しているように思います。少なくとも国民の衆目に触れる情報として減少しているように思います。 国民がパニックに陥ることを恐れて、意図的に情報量を絞っているとは思いたくはありませんが、今の子供たち、若い人たちが10年、20年後に、悔やんでも悔やみきれない状況を作ることだけは避けてもらいたいですね。古くは、足尾、水俣、グロブリン製剤によるHIV感染問題で、国は残念な経験を積んでいるのですから。 


今日は、ここ数年間に経験した、アトピー性皮膚炎などを含む、アレルギー反応、特に食材が背景に潜在する、アレルギー症状の改善のための食事指導について、アメリカと日本の違いを紹介したいと思います。
私が栄養カウンセリングを行っている、神尾記念病院と青山外苑前クリニックで、ケアしているアレルギー症状を持ったクライアントには、反応の原因となる具体的な食材素材を、血液検査で確認することをお勧めします。そのうえで、アレルギー反応の原因となる食材素材と、どのようにつきあっていくべきかを紹介指導していきます。 最近日本でも目や耳にすることが多くなった「回避食」「回転食」「除去食」と言われる食材との接し方が主な食事指導になり、反応を起こす可能性の高い食材そのものや、その素材が添加されている食品を、どのくらいの間隔で食べたらいいか、またはどのくらいの期間完全に食べないほうがいいかなどがその内容になります。
いきなり結論になりますが、この食事指導、特に一定の期間完全に食べないようにしてもらう除去食指導をする場合、日本人ではアメリカ人に比べて、クライアント本人だけでなく、カウンセリングを行うこちらも、非常にストレスがかかるということです。
ここ数年の結果と経験から見た、アレルギー反応食材のトップ5は、小麦、卵、牛乳、アスパラ、大豆です。アスパラガスって意外に思うかもしれませんが、結構な割合で潜在的な反応が高い人が多いアレルゲンの1つですね。 私が経験したり、友人のドクターが持っている経験などを総合すると、アメリカ人の場合、検査で反応していることがわかった食材素材を、一定の期間全く口にしない除去食指導をすると、70%くらいのクライアントは指導とおりに除去食を続けてくれます。 一方、日本人の場合、同じ指導をしても、90%の人は除去食メニューの継続は難しく、ギブアップする人がほとんどと言ってもいいですね。
日本人でもアメリカ人でも、今自分が持っている症状の背景に、食材素材に対するアレルギー反応があって、それを避けることでその症状が改善するのであれば、除去食を行ってもいいと言う気持ちは同じだと思います。 継続ができない原因の1つには、アメリカ人と日本人の食生活、食材の違いが大きいと感じています。
上記のアレルギー反応食材のトップ5を見てもらうとわかるように、日本の食環境の中では、その食材そのものだけでなく、目に見えない添加物として、これらの素材が広範囲に使われていることが原因だと思います。
例えば、大豆を除去しようとすれば、アメリカ人の食生活で大豆およびそれを添加した食品を除去することよりも、醤油、味噌、豆腐、納豆にはじまり、ケチャップ、ソースなど、日本人の食生活の根底にあると言ってもいい食品食材に大豆が深く浸透しています。 これは単純に食品の数だけでなく、日本人の持っている味覚にも影響を与える、これらの素材が深く浸透していること。さらには、日本人が持っている、食を楽しむという感性があり、これらの環境が、食品食材を単に除去するというわけにはいかない、少なくとも除去を継続することは、同時に多大なストレスを溜めることにもなるということです。
このストレス、以前からブログでも紹介している、副腎に対する影響力が強力であることから、アレルギー症状のメインでもある、炎症を抑えるステロイドホルモン(コルチゾールなど)が作られる副腎にも影響があるということにもなります。
最近、遅延型の食材アレルギーの検査(IgG抗体)が日本のクリニックでも行われるようになり、話題になってきています。自分が反応している食品食材を知ることは重要な手掛かりになるので、検査をすることは私も大賛成ですが、結果が出てからの食事指導については、検査報告書に添付されてくる、アメリカ人への除去食、回転食のガイドブックを、そのままクライアントに渡して「これを参考にしてください・・」と言っても、多くの日本人がそのガイドを継続できないことは明らかでしょうね。 症状の改善のための食事指導については、可能な限り時間をかけて、クライアントにストレスを蓄積させないように行うことが、時間はかかっても最善の方法であると私は思います。
by nutmed | 2011-09-07 07:55