第T112回 ビタミンKの不足は意外に多い その1

d0070361_8252957.jpg 9月も半ばだというのに、熱中症でダウンする子供のニュースが後を絶ちませんね。 この季節、湿度が真夏よりも低くなることで、想像している以上にオーバードライになります。水分+電解質の補給が十分でないことで、熱中症に陥りやすくなりますのから要注意ですね。
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毎年この時期になると、友から嬉しい便りとともに、嬉しい旬の恵みが到着します。1昨日に徳島産のすだちが到着しました。 箱を開ける前から、すだち独特のいい香りが感じられ、箱を開けると部屋いっぱいにフレッシュなかんきつ系の香りが充満します。 電解質補給という点では、このすだち、カリウム、ナトリウム、カルシウムもマグネシウムも含まれる、体内水分バランサーとしては絶好の素材です!


さて、今日のテーマはビタミンKの不足についてです。ビタミンKについては、過去からこのブログでも数回取り上げているので、画面右下にある「検索」で復習していただくといいでしょう。
ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、カブ、緑茶、牛肉肝臓、卵黄、全粒小麦粉、オートムギ、大豆、ジャガイモ、バター、チーズ、アスパラガス、トマト
これらはビタミンKが豊富に含まれる素材ですが、このようにビタミンKは広範囲な食物から摂取可能であり、また腸内細菌が合成可能であることから、欠乏状態に陥ることは非常に稀と言われてきました。 一方で、ここ3年ほどの間、カウンセリングをした人たちの中に、ビタミンKの不足が関わっていると考えられ、ビタミンKの補充をしてもらうことで改善した例がいくつかあり、また、最近はその傾向が増えていると感じています。
その背景には、上記のビタミンKが豊富に含まれた緑黄色野菜を中心とした素材が以前に比べて、消費量が少なくなっていることや、加工された素材になっていることがあると思います。
ただ、原因はそれだけではなく、この10年ほどの間の生活習慣にも原因が隠れているように感じています。
その1つは、腸内細菌環境への影響で、最も影響力が高いのが薬です。 ビタミンKは食材からもサプリメントからも得ることはできますが、腸内細菌によっても作られるだけでなく、摂取したビタミンKを、吸収して代謝できるような形のビタミンKに変換させる働きを持っているのも腸内細菌です。この腸内の細菌に大きな影響を与えるのが、抗生物質、それも広範囲な細菌をターゲットとして処方される抗生物質です。以前から、抗生物質を処方されるときには必ず乳酸菌も処方してもらうように、私が叫んできた理由の1つがここにあります。
同じように、腸内細菌に影響を与えるのが下剤でしょう。 苦痛があったり、自律神経のトラブルによって、便通が滞ってしまうような場合は別として、誤った知識でダイエットの目的で、強制的に腸を刺激して便を排泄させてしまうことは、腸内の細菌環境を一変させてしまうことにもなります。最近、精神的なストレス症状の改善のために、食指導を仰ぎに栄養医学研究所にやってきた26歳の女性がいます。まっ白い雪のような白い肌の持ち節で、モデルのような顔立ちではありましたが、私が一番気になったのは、彼女が気にしている落ち込みの症状よりも、手の平に点在する内出血の跡のようなものと、笑うと真っ白な葉ににジメ出る出血でした。
何か特別なダイエットをしているのかと聞いてみたところ、接触制限のほかに、ある美容クリニックで脂肪を便と一緒に強制的に排泄する薬と、薬局で購入した下剤を毎日飲んでいるとのことでした。 彼女の食生活の内容にももちろん問題が潜んではいましたが、この時点で、明らかなビタミンKの不足が考えられたため、ビタミンK(Mk4・Mk7)のサプリメントを飲むように勧めるのと同時に、乳酸菌(ビオスリー)を薬局で購入してしばらく飲むようにお願いしました。 食生活では、可能な限り上記の緑黄色野菜、ジュースでもいいので、毎日摂るようにお願いしたところ、3週間目にもらったメールの文章と、写真を見ると、内出血ができやすくなる症状と、歯茎からの出血、それに冷え性の症状もなくなってきたようです。 落ち込みの症状はまだ少し残っているそうですが、薬を飲まなくても睡眠に入ることができるようになったそうで、少しずつですが改善に組めて歩み始めたようです。おそらく、落ち込みと不眠についても、少なからず腸内細菌の環境による、セロトニンの合成に影響があったのではないかと思っています・・

もう1つのビタミンK不測の背景は次回に・・

さて、明日から2週連続の3連休の初日です。 
私はこの週末に・・ それは秘密でした^^;
皆さんも、よい週末をお過ごしください!
by nutmed | 2011-09-16 10:55