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第T115回 ビタミンAの落とし穴 その2

第T115回 ビタミンAの落とし穴 その2_d0070361_1648867.jpg 週末の3連休は好天にも恵まれ、また富士山の初冠雪もあって、本格的な秋の行楽シーズンスタートになったようですね。 私もBBQや土いじりで、久々に楽しく過ごしました。
そんな中、知人の方から珍しい中国の珍味をいただきました。
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皆さんこの写真のモノはなんだかお分かりになりますか? 私も実は生まれて初めて実際に見て、食べるものでした。噂や話には聞いていましたが、これが「食用ほうずき」です。一瞬、ニンニクかな?と思うほどの大きさで、直径は1cmほどの、未熟なミニトマトといった感じでしょうか。中国の比較的寒い地方に生育する植物で、収穫時期は9月はじめの頃だそうです。早速味わってみると、味は早々以上に甘くて、ほうずきを想像していたので、トマトのような種がたくさんあるのかと思いきや、舌に触るほどの大きさの種ではなくて、非常に上品な甘さの果実です。大変貴重な果実だそうなので、ありがたくいただきました。

さて、今日はビタミンAの2回目です。
ビタミンAの主な作用、働きについては前回紹介しましたが、ビタミンAが直接的にも間接的にも関わる作用の中には、男女のホルモンの代謝があります。コレステロールを女性ホルモンであるエストロゲン、男性ホルモンであるアンドロジェンに変換する際にはビタミンA(レチノール)は不可欠なビタミンの1つです。3年前くらいのブログでも1度紹介していますが、女性のPMSや生理不順など、ホルモンの生産量や分泌量に影響を受ける症状を持った女性の中には、その背景、特に食生活の背景を調べて行くと、ビタミンA(レチノール)の不足である女性が少なくありません。この原因は複合的であることが少なくありません。前回紹介したように、ビタミンAに変換するカロテン類は、わずかに30%で、さらにカロテンがレチノールに変換するときと、吸収には亜鉛と鉄が不可欠であるということがあり、これらの症状を持った女性の多くの食生活を見て行くと、亜鉛、鉄が充足している食事とは言えないものが少なくありません。
また、これらの女性の中で、鉄が不足することが原因で症状が出る、貧血の背景には、同様にビタミンA不足が関わっていることは意外に多いと言えます。 貧血の症状を持った女性に対して、鉄剤を処方するドクターは多いですし、栄養士や薬剤師の方も鉄の豊富な食材を勧めたり、サプリメントを進めますね。 貧血に関わるヘモグロビンの生産量を増やすためには、鉄は勿論ですが、ビタミンB12と葉酸が必須であると同時に、鉄の吸収を促進するためのビタミンA(レチノール)は不可欠です。

鉄剤や鉄のサプリメントを飲んでも貧血の症状が思ったよりも改善しない人の場合、まず最近の食生活の詳細を自分でチェックしてみることをお勧めします。その食生活の中で、ビタミンA(レチノール)、β-カロテン、亜鉛、ビタミンB6が充足している食材が摂れているかどうか、また胃酸の状態は消化に十分な状態であったかどうかを確認してみるといいでしょう。 そのうえで、積極的にビタミンA(レチノール)、β-カロテン、亜鉛、ビタミンB6を意識して摂ることで貧血症状の変化を確認してみるといいでしょう。
by nutmed | 2011-09-26 17:17