第1142回 糖化とアトピー症状

今日から今年最後の31日がスタート。もう師走なんですね。早いといえば早かった2011年です。今年は全体を通じて、日本人の多くが、今までに経験したことのないストレスフルな生活環境を余儀なくされ、現在もその状況に大きな改善の兆しは見えてきていません。

さて、そんな今年、神尾記念病院と青山外苑前クリニックで栄養カウンセリングをしてきて感じたのは、マスコミメディアで報道されている、うつ症状や自律神経の働きに影響する精神的な症状はもちろんのこと、じんましん、湿疹、ドライスキン、かゆみなど、肌の症状を訴えるクライアントさんが非常に多いことです。

恐らくは、このブログでも以前からテーマにあげてきた、ストレスによる副腎への負担からくる副腎疲労や、甲状腺機能低下による代謝の低下が、潜在的な背景の多くを占めているのではないかと考えています。
3年前に、アトピー性皮膚炎の回線のための栄養指導、サプリメント指導をして、2年かかって大幅に改善したクライアントさんが、この5月に症状が再びスタートし、カウンセリングにやってきました。本人は、症状が改善した後も食事内容、適度な運動などを守り生活をしてきたので、症状の再発はかなりショックだったようです。
時間をかけてインタビューしていくと、やはり震災と原発事故の事が、否応なしに耳目に飛び込んでくることで、想像以上にストレスを受けている実感はあったようです。
また、本人が無意識の中で、糖分、特に精製漂白された炭水化物の摂取量が、症状が改善したときに比べると倍になっていたことも、インタビューで自覚したような状況です。
以前、ブログでも取り上げ、9月のセミナーでテーマにした糖化ですが、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚の症状の原因の中にこの糖化が潜んでいることは、以前からいくつかの論文でも報告されていますし、私の友人で、アトピーの治療をすすめている東京のドクターも、炭水化物の過剰摂取が皮膚炎の症状を悪化させることが少なくないといいます。

このクライアントさんに、9月のセミナーで参加者にも配布した、糖化を抑えるハーブティを毎日継続して飲んでいただくように指導し、あわせてリコリスを飲んでもらうことをおすすめしました。
飲み始めてもらって今日で2週間になりますが、今朝本人から電話があって、皮膚が乾燥してひきつり、弾力を失ったような肌の状態は改善し、いまの状態を自分で点数評価するとしたら、10点満点で6点くらいまでは回復しているということです。
皮膚の炎症の全ての背景に糖化が存在するわけではないので、糖化を抑えることが有効であるとは考えていませんが、糖化を抑えるというアプローチは、症状の改善を模索する有効な手段ではあると感じています。
by nutmed | 2011-12-01 18:31