2011年 12月 20日
第1149回 ハーブについて その1
さて、今日から数回にわけてハーブについて紹介してみます。 今年は私がフォーミュラ―した糖化を抑えるハーブティも好評で、何とか12月末にはリリースのお知らせができそうですし、来シーズンはあと2種類のハーブティを企画していますので、ここらでハーブについて少し開設をしておくことにしましょう。

英語のHERB(ハーブ)の語源は草や葉を意味するラテン語の”HERBA(ヘルバ)からきています。ハーブとして利用されている植物は世界各国に存在し、その数は確認されているだけでも3万種類を超えています。ハーブは薬草とも訳されますが、その背景には古くから各地の民族が病気の治療や予防に用いられてきたことがあります。欧米では治療の目的で使用されているハーブは多く、一般的なハーブと区別して「Medicinal Herb(医応ハーブ)」と呼ばれています。日本でも臨床で使用する漢方、生薬も広義にはこのMedicinal Herbと言ってもいいでしょう。
*使用部位について
漢方や生薬では単一の素材を使用することに比べ、様々な素材を混合調合して使用することが一般的ですが、医応ハーブは単一で使用することも、調合して使用することもあり、副作用の成分を分離させ体におだやかに効果があるような素材として利用されます。
ハーブでは、植物の部位、例えば茎、根、葉、花、実、樹皮によってそれぞれ効能効果、作用が異なり、同じハーブ素材でも使用用途、目的によって利用部位と方法が異なります。
ハーブとして使用頻度の高い部位は葉で、以降、茎、根、実、樹皮、花という頻度で使用されます。
*有効成分について
アルカロイド
ハーブの作用効果を持つ有効成分の多くが糖分やタンパク成分ですが、病気の治療に用いられる医応ハーブでは、その作用効果の多くが「アルカロイド」と呼ばれる活性有機化合物です。アルカロイドは窒素原子を持つ化合物で、強力な作用効能を持ちますが、有毒な成分でもあります。比較的毒性が低く、副作用も非常に軽いものを「マイナーアルカロイド」、毒性が強く毒性については厳重な注意が必要なものを「メジャーアルカロイド」と言います。アルカロイドはハーブの使用方法、例えばアルコールなどの溶媒で抽出したり、煎じたりすることによって作用が強く出るものがありますので、使用方法には注意が必要です。
苦味成分
ハーブでも根に多く存在する苦味の多くは、胃酸分泌促進作用、食欲増進作用があります。
酵素成分
全ての植物に含まれる酵素は、体内の様々な生化学的反応にかかわる重要な生体触媒です。
精油成分
ハーブ素材を蒸留、有機溶媒抽出、圧力抽出によって得られる芳香性のエキスがエッセンシャルオイルとも呼ばれる精油成分で、植物の香油が濃縮されたものです。多くは花、根、実、樹皮から抽出され、確認されているものだけでも500種類を超えます。精油成分の作用効果は、心と肉体と精神に働きかけ高揚を促し、活力を与えるとともに、筋肉の緊張を和らげリラックス作用を持ち、肌の張り艶を造りだすことでしょう。


