2012年 01月 05日
第1154回 謹賀新年 ニッケルにご用心
年末年始、皆さんはどのように過ごされましたでしょうか? 私は例年とおり家族で静かに新しい年を迎えましたが、1月1日の午後2時過ぎの関東地方を揺らした震度4の地震で気持ちが少しざわつきました。約1年前のニュージーランドの大きな揺れから明けた地震の年のいやな記憶が一瞬蘇ってきましたね。この先もしばらくは緊張を強いられる日が続くのかと思うとストレスがたまります。地震と言えば思い浮かぶのが「なまず」ですが、今年の干支の龍は、このナマズの化身だとも言われていますから、気運の上昇は大歓迎ですが、これ以上暴れて地を揺らすことのないようにお願いしたいものです。
皆さんにとって2012年は良い年になりますように。
さて、正月最初の話題はニッケルについてです。
昨年11月から栄養医学研究所で受託している爪による体内ミネラル分析検査の依頼が急激に増加しています。これは原発の影響によるものであることは間違いのないことですが、多くの方が懸念されているセシウム、ヨード、ストロンチウム、ウラニウム以上に検出されているのが、水銀とニッケルです。水銀については以前からこのブログでも紹介してきた重金属で、体内に蓄積する原因背景には、歯の治療で使われてきたアマルガム合金のほか、水銀成分である防腐剤「チメロサール」を含むワクチンなどが考えられます。今回紹介するニッケルについても。我々の生活環境の周辺でも見られる重金属の1つと言えるでしょう。
以前ニッケルは毒性のある重金属として考えられていました。しかし、最近の動物を用いた研究で、わずかながら人間が生きていくためには必要なミネラルであることがわかってきました。ただし、体内のニッケル濃度が高くなることによる人体への悪影響もあります。ニッケルが体内に蓄積すると、脂質が増加することによって心筋梗塞、脳卒中を招く可能性も報告されています。
ニッケルの影響としては、軽いもので不眠、湿疹、金属アレルギー、頭痛、下痢、さらに蓄積が進むと、はきけ、めまい、呼吸数の増加などを来します。
おとうさんの喫煙、お母さんの隠れタバコは厳禁!
ニッケルは、化学工業製品、ゴム製品、ニッケル電池などの産業製品から排出されるほか、タバコの煙や食品にもわずかに含まれています。
タバコの煙は喫煙者の健康を害することはもちろんですが、そばにいる家族にニッケルの害を及ぼすことにもなりますので、受験生のいるご家庭では避けていただきたいものです。
ニッケルが含まれる食材
ニッケルはわずかながら食材にも含まれています。
たとえば、ニッケルが比較的多く含まれる食材には、ココア・チョコレート・ビール酵母・コーヒー・牡蠣・ホウレンソウ・カボチャ・豆類などがありますが、これらの食材の中には、ありあまる栄養素の恩恵をもたらすものもあります。継続的に毎日のように食べることによっての影響はあるでしょうが、むしろ、積極的にニッケルの排泄を促す食材を一緒に食べることを考えるべきでしょう。
1日1個のリンゴでニッケル排泄を!
もし身辺に喫煙者がいるのであれば、真っ先に禁煙することを勧めてください。
次ぎに、体内のニッケルを体外への排泄を促進させるためには、良質のタンパク質、複合アミノ酸、ビタミンC、ビタミンE、およびペクチンが効果的です。
特にペクチンはリンゴに豊富に含まれていますし、ビタミンCも含まれていますので、1日1個のリンゴを食べることで、積極的にニッケルの排泄を促しましょう。
今年も臨床栄養士のひとり言の購読をよろしくお願いします。


