第1193回 まだまだ続く吸入系アレルギーのシーズン

昨日、今日と連続で都内に仕事があってでかけていましたが、調度花見のシーズンということもあって、皇居近辺を中心に平日なのに、どこもかしこも大渋滞でした。 
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この前の日曜日、近所の桜の名所の河原へ花見にでかけてきました。川を挟んで両岸に1kmほどの桜並木が続く遊歩道には、人の姿はまばらで、ほとんどこの光景を独り占めの本当に贅沢な花見でした。

今年は昨年に比べて杉花粉の飛散量も少なく、平年並みかそれよりも少ないという報告がすでに出ているようですが、この後もヒノキ、最近日本でも増加傾向にある、オーチャードグラス、ブタクサ、カモガヤ、そしてアキノキリンソウへと、まだまだ吸入系のアレルギーは続くようです。
そんなアレルギー症状で悩み苦しむ人にとっては、眠くなる薬もイヤだけど、マスクをかけ続けるのもうっとおしい話ですよね。 なんとかナチュラルな方法で症状の改善につながる方法があればと願っている人も多いのではないでしょうか。我家の娘もその1人ですが(笑) そんな娘の貴重な人体実験の協力もあって、ここ数シーズンで彼女が実感できた、症状改善に重厚な素材を紹介してみようと思います。
花粉やダニ、ハウスダストと言った吸入系のアレルギー症状の原因のほとんどがヒスタミンです。ヒスタミンは肥満細胞と白血球の1部でもある好塩基球が、花粉等のアレルゲンによって刺激されて放出する化学物質です。肥満細胞の多くは、肺、涙腺、耳、鼻、喉、腸、皮膚に広く存在しています。つまり、花粉などのアレルギー物質に刺激を受けると、これらの肥満細胞が多く存在する組織臓器付近でヒスタミンが放出され、かゆみや炎症が引き起こされるわけです。アレルギー物質である花粉やダニ、ハウスダストが目や鼻の粘膜に付着したり、接触することでヒスタミンの放出が始まりますが、最初のこの段階でヒスタミンの放出を最小限に抑えて、肥満細胞が存在する蕎麦にある血管の収縮や炎症を抑えることができれば、アレルギー症状はかなり抑えることができます。 我娘の5年間にわたる身を呈しての協力の結果では、涙目、鼻水、くしゃみというアレルギー症状の主だった症状の改善、それも初動段階での症状を抑える効果が実感できた素材としては、ケルセチンでした。ケルセチンはこのブログでも以前から幹会もテーマに揚げていますね。栄養療法、ハーブ療法などでもアレルギー症状の初動段階での改善にはケルセチンの有効性は以前から確認されていますが、ケルセチンには、肥満細胞や好塩基球から放出されるヒスタミンを抑える作用の存在が報告されています。このほかケルセチンには炎症を抑える抗炎症作用もあり、最近テーマで上げた月見草オイルと同等の抗炎症作用が確認されています。日本でもアレルギーの治療に処方されるクロモリンやデキサメタゾンなどの治療薬にも匹敵する効果が期待できると思います。
このほか、ビタミンCのあれるぎー症状の抗炎症作用も注目で、ケルセチンと同時に使用(1日あたり2,000mg)することで、炎症症状が約70%押さえられたという報告もあります。 
by nutmed | 2012-04-10 17:11