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第1195回 インスリンの作用

ここ数日の気温の上昇で、桜前線も順調に北上を続けているようで、各地で春を告げる桜のイベントが続々と開催されているようです。
さて、今日はインスリンの作用についてです。インスリンは膵臓で作られ分泌されるホルモンで、おもに糖分のコントロールを担っていることは皆さんもご存じでしょう。日本ではすでに忘れられた感のあるメタボリック症候群が話題になった時に、肥満と糖尿病のリスクが盛んに叫ばれましたね。特に、へそを中心とした腹部についた脂肪による肥満は、未だに大きな社会問題でもあります。この腹部肥満の背景にインスリンの働きが深く関わっていて、腹部肥満は血中インスリン濃度が高くなることによって起きることが少なくありません。
食後に血中の糖分はインスリンの働きによって、血液中から細胞に移動することを促されますが、それ以外にも血中の透が過剰に高くなることを防ぐため、膵臓から分泌されたインスリンは、血中の糖分を中性脂肪(トリグリセライド)に変えて蓄積を始めます。この中性脂肪の多くは腹部の脂肪として蓄積されます。
またインスリンは脳に働きかけ、食欲を増進させ、肝臓で脂肪を作るよう促し、これらの脂肪は腹部脂肪として蓄積され腹部肥満を形成します。
健康診断のときに、肝臓の働きが低下しているので食生活に注意するように促される人の多くは、肝臓の周囲に脂肪が蓄積する、いわゆる脂肪肝の人が少なくありません。同時に、脂肪肝の人の血液中のインスリン濃度を検査してみると、インスリンが常時高いことがあります。これは、肝臓の重要な働きの1つに、血液中に放出されたインスリン濃度を抑える機能があるからで、肝臓の機能が低下するほどの脂肪肝のような人では、インスリンがダダ漏れの状態を作りやすくなり、さらに肝臓に脂肪を蓄えるように作用してしまうからだと考えられます。このシナリオの先に待っているのは、ダダ漏れ状態のインスリンに対する抵抗性が高くなり、血糖をコントロールするインスリンに反応しなくなる状態で、いわゆる2型糖尿病を作り出すことでもあります。
腹部脂肪が蓄積するタイプの肥満の人では、瞬時に単純な糖分に変わる、精製漂白された炭水化物の摂取を控える食事、特に小麦粉、白米、漂白されたパン、トウモロコシ、砂糖の摂取は意識して避けるべきです。

さて、明日から週末。関東以西ではすでに桜も葉桜の時期に入るようですが、散り始めの桜も趣があっていいですね。
私は、年に1回、全国から100台以上が集まる、同じ形式のバイクに乗るオヤジたちのミーティングが岐阜の馬瀬温泉でこの週末に開催されるので、明日の早朝から西へ向かって走ります。生憎の雨のようですが、この季節なら雨の中をバイクで走るのも悪くはないんです。
それでは皆さんもよい週末を!
by nutmed | 2012-04-13 12:41