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第1198回 健康管理と病気の予防は口腔ケアから その3

4月も後半に入り、曇天の朝からスタートです。今週末も天気は生憎のようです。陽気も暖かくなり、体を動かすアクティビティには絶好の季節になってきましたね。今週末は雨のようですが新緑が目に鮮やかな週末になりそうですよ。

さて、今日は口腔ケアの3回目、具体的な口腔ケアの素材について紹介しましょう。
歯周病の予防のための歯磨きクリームやマウスウォッシュなど、様々な商品が連日連夜テレビのコマーシャルから流れてきますが、裏をかえせばそれだけ現代人には歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予備軍が多いということでもあるわけではないかと思います。さらに、これらの予備軍の人たちは、前回前々回紹介したように、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏を発端とした、いわゆる生活習慣病や心臓病のリスクファクターを抱えた予備軍でもあるとも言えます。
1、歯周病の背景にある歯肉の炎症の原因となるバクテリアの殺菌と繁殖抑制のための素材
天然素材としては、緑茶カテキン、アロエ、ラクトフェリン、キシリトール、、乳酸菌、ザクロ、葉酸
これらの素材の持つ機能には、バクテリアの殺菌または増殖を抑制する天然の作用があります。乳酸菌や一部のバクテリアがつくるバクテリオシンというたんぱく質については以前のブログでも取り上げていますが、非常に有効な素材だと思います。また、ザクロに含まれるエラグ酸には、歯垢や虫歯の原因となるバクテリアが、歯の表面に増殖をする際にできる接着剤のようなバイオフィルムの形成を抑えたり、バクテリアそのものの増殖を抑える作用が確認されています。

2、歯肉の炎症抑制のための素材

CoQ10は歯肉の血流を向上させる作用のほかに、炎症を抑える作用が確認されています。また、ザクロに含まれるエラグ酸には歯肉の炎症を抑える作用も確認されています。
このほか、歯肉の炎症を抑える素材としては、月見草オイル(GLA)、クルクミン(ウコン)、ビタミンC、ビタミンD、ケルセチン、ブロメライン(パインアップル酵素)が有効だと思われます。

今回は自宅で作るホームメイド口腔ケア素材の作り方を伝授しますので、週末にでも自宅で作って試してみてください。
1、CoQ10デンタルクリームの作り方
市販のCoQ10を購入していただきますが、メーカーや種類は不問です。
①カプセルに充填されたCoQ10を100mg分準備する。
②密閉可能なガラスまたはステンレスの容器を準備する
③ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤がほとんど配合されていない白い歯磨きクリームを購入する
④歯磨きクリーム30gを②の容器に移す。
⑤CoQ10のカプセルを開け、中身の100mg分のパウダーを④に入れ、スプーンで十分かき混ぜる。色がベージュになるまでかき混ぜる。
⑥完成した歯磨きクリームを適量スプーンなどで取り、歯ブラシにのせてブラッシング
私はこのCoQ10歯磨きの中にビタミンKを一緒に加えて使っています。


2、ザクロマウスリンスの作り方

①果汁100%のザクロジュースを購入
②ペットボトルなどの容器を準備し、ザクロジュース:水=1:3の割合で希釈
③就寝前と起床時に口腔内をリンスする

3、カテキンデンタルフロスの作り方

①ドラッグストアでノーワックスタイプでフレーバーのついていないデンタルフロスを購入する。
②茶葉30gをミキザーまたはフードプロセッサーで粉状にする。(粉茶を購入しても可)
③密閉のできる適当な容器に粉状にした茶葉を入れ、デンタルフロスをリールからほどいて茶葉を入れた容器に移す。
④蓋を密閉して容器を振り、フロスに粉状態の茶葉がよく絡み付くようにする。


因みに私はカテキンデンタルフロスをこのデンタルフロスの容器を分解して直接茶葉パウダーを入れて使っています。
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私は、体調がすぐれず歯肉が腫れて炎症を起こしている時には、オキシフル(過酸化水素水)を10倍ほどの水で希釈したもので口腔内のリンスをしていますが、殺菌力が強力なので、翌朝には口腔内はスッキリ状態になります。

特にこのCoQ10デンタルクリームは私のカウンセリングに来たクライアントさんたちにも好評で、自宅で使い始めて8日目には歯肉炎が改善された方や、2週間で極度の歯茎の腫れをともなった歯槽膿漏が大幅に改善されたという報告をいただいています。最近ではCoQ10が配合された歯磨きクリームが市販されているようですが、市販のクリームで効果が実感できなければホームメイドしてみるのもいいと思いますよ。

それでは皆さん、よい週末をお過ごしください!
by nutmed | 2012-04-20 09:40