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第1209回 なぜミネラルなのか?

来週、6月2日の土曜日に開催する私のセミナーが迫ってきました。順調に参加希望者も集まっています。今回九州からの参加者を含め、遠方からいらしていただく方も少なくありません。本日現在で座席にはまだ若干の余裕があるそうです。参加ご希望の方がいましたら早めに申し込みくださいね。先日のブログでも紹介したように、今回は珍しいハーブの種をお土産で準備していますが、加えて私がお手伝いしているニュージーランドからやってきた天然ケイ素(シリコン)が含まれたミネラルウォーターをプレゼント予定しています。

さて、今日はミネラルについてです。ビタミンは生命維持のためには不可欠なものであると考えられてきました。また、ある種のミネラルや微量ミネラルが働くためには重要な役割を担っていますが、ミネラルはビタミン以上に生命維持のためには不可欠なものです。事実、人間および動物の細胞組織は、ビタミンの欠乏状態には比較的肝要に対応できますが、ミネラルの欠乏状態に対しては過敏に反応します。
近年の研究によって、ごくわずかなミネラルの偏重が体内ミネラルバランスを崩し、健康に影響を与えることがわかってきたにもかかわらず、依然としてミネラルの摂取に関する十分な啓蒙がされておらず、ミネラルバランスの崩れた現代人が非常に多いことが危惧されています。
医薬品分析の第一人者でもあるHeinz Scholzが、「人間の生命維持に不可欠な必須ミネラルおよび微量ミネラルに関する研究が遅れ、あまり注目されてこなかった背景には、あまりにもビタミンや、その他の機能性成分に注目すぎたことによる」とコメントしているように、現代食生活、生活習慣によってミネラルおよび微量ミネラルの不足状態が広範囲に見られるにもかかわらず、消費者の注目はあいかわらずビタミンや機能性成分に注がれています。

つい最近まで、ミネラル元素の分析は、急性の欠乏症や急性毒性の診断の目的で主として血中、及び、尿を材料とする分析手法に集約されてきました。
何らかの自覚症状が出てはじめて分析にかけられる従来のミネラル分析に対して、重大な健康問題に関わる症状がでる前に、一定の期間の中で体内ミネラルのバランスを分析することができる爪や毛髪を用いた分析手法は非常に有効な手段で、その歴史も古いのですが、不幸にも、根拠の確かな情報が少なかったため、伝統的な西洋現代医学の医師らにはめったに使われることがありませんでした。昨年3月11日以降、放射性物質としてのミネラルに注目が集まるとともに、この1年で体内のミネラル分析への興味関心も増しています。重金属だけでなく、カルシウムやマグネシウムなどの必須ミネラルの状態についても、今まで調べたことがない人が多いこともあって、栄養医学研究所で扱っている爪によるミネラル分析の依頼検体数も増えていることも事実です。

しかし、現代社会、特に先進国では産業の進歩の影で、着実に人々の健康を危険にさらす環境が増えており、体のミネラルおよび微量ミネラルのバランスに異常が見られ始め、早期のミネラル分析がより重要となっています。我々を取り巻く住環境、食生活によるミネラルバランスの崩壊は予想異常に危機的状態であると言わざるを得ません。
我々人間が健康を向上させることを望むならば、まず、自らの体内ミネラルバランスを分析することによって確認する必要があると考えます。

医療費の劇的な増加は、米国やEC諸国だけの問題ではありません。自覚症状がでてから病気になることで必要となる医療コストの総額は、重大な健康問題に関わる症状がでる前にその原因を確認し、病気を未然に防ぐために必要とするコストに比べ結果的には少ないことは、過去の例からも明白です。
by nutmed | 2012-05-24 14:14